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アメリカ発 「Autism is Treatable ~自閉症は治療可能~」の実践

これは日本で自閉症児を育てているママ達に、アメリカの自閉症治療法について情報を提供するためのブログです。メールで受けた質問への回答を載せています。
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2011/09/01
15:41
しょんしょんくんに使っていたサプリ一覧の中のNeurochondriaはどういう効果があり、どれくらいの量をどのくらいの期間飲ませたらいいですか?

NeurochondriaはThorne Research社が独自に作っているサプリで、デトックス、免疫向上、抗酸化物質、神経伝達物質レベルの向上、ミトコンドリアの機能向上などに必要な栄養素が8種類ほど混ぜ込んであるものです。総合してシンプルに言うと、脳の働きを上げるためのサプリです。特に自閉症治療用に作られたものではありませんが、自閉症治療に必要な栄養素ばかりが入っているので「試す価値があるのではないか」としょんしょんのドクターからの勧められました。説明書には一日3カプセルと書いてありますが、これは大人の量だとおもうので、2~3歳だったしょんしょんは一日1カプセル(朝に半カプセル、夜に半カプセル)を他のサプリと一緒に混ぜて飲ませていました。期間は特に言われていません。他のサプリも同様ですが、薬ではないので、しばらく試して効果があるようなら続ける、ないようなら止めるみたいな感じでよいと思います。
 
私は専門家ではないので8種類のどの成分がどのように効くかを詳しく説明することはできませんが、以下の4種類は自閉症治療に使われるものとして学会でよく耳にします。
 
●Vitamin B12 (as Methylcobalamin) = Glutathione (グルタチオン)の生成を助け、毒物の解毒を促す。
●Coenzyme Q10 = 抗酸化作用、免疫機能向上など。
●Glutathione (Reduced) = 解毒作用に必要。
●Acetyl-L-Carnitine = 最近の研究で自閉症児はミトコンドリアの機能に欠陥(主に低レベルのアデノシン三リン酸)があると発表されているが、その理由のひとつとしてCarnitine (カルニチン)の量が少ないことがあげられた。そこでCarnitineのサプリを3ヶ月間摂らせた自閉症児グループと摂らなかったグループを比べると、摂らせたグループはChildhood Autism Rating Scaleではっきりと向上が見られた。http://www.medscimonit.com/fulltxt.php?ICID=881792

 

Neurochondriaを使うときの問題点は、ハイパーアクティブになる可能性があること(Glutathione のせいだったと思います)。子供に飲ませてハイパーアクティブが気になるようなら止めたほうが良いかもしれません。

 

ちなみにThorne Researchはとてもクオリティの高い製品を作るということで、私の周りのドクターはみな非常に信用しているようです。私も同じサプリを買うならなるべくThoene Researchのものを選ぶようにしてきました。

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2011/09/01
00:03
しょんしょんくんは今どれぐらいの発達レベルですか?

しょんしょんと実際に会ったことがあるのは小田原のSさんと横浜のYさんだけですね。他の方々は私の話を聞いているだけなので、しょんしょんがいったいどのような子なのか、治療によってどれぐらい発達したのかなど、興味があって当たり前だと思います。発達度をきちんと知るにはしょんしょんを年齢ごとに比べる必要がありますが、今は生育歴について詳しく書く時間の余裕がないので、それは正式なウェブサイトを作るまで待っていてください。ここには、もうすぐ4歳4ヶ月になるしょんしょんの現在の様子についてだけ、思いつくまま書かせてもらいますね。(2011年8月31日現在)
 
言語
●会話力は「2歳半~3歳レベルかなぁ?」と思っています。同じ年の子供達と比べると相当遅れていますが、話し始めて1年も経っていない(まだ9ヶ月以内である)ことを考えると、「よくここまで伸びてくれたものだ」と思います。
●障害のせいか、まだ話し始めて間がないからかはわかりませんが、しゃべり言葉に独特のイントネーションがあります。
●自分の欲しいもの、嫌なものは、はっきり言葉で表現できます。例えば「りんごジュースちょーだい」、「がっこ、いくー」、「うんちでるー」、「まみー、こっちきてー、だでぃはあっちー」、「まみーとしょんしょん、はっぴーはっぴー」、「これ、しょんしょんの!」、「スーパーせんたい、みたいよー。おっきいテレビつけてー」、「おにーちゃんはだめー」、「これ、きらいー」、「いまだめー、こんどやるー」、「しょんしょん、これできないよー」など。
●私が何か失敗すると、すぐに「まみーのせい!"ごめんなさい"いって!」と言って責めてきます。
●自分が何か失敗したり、何か悪いことをすると、「ごめんなさい、ごめんなさい、すいません、すいません」と嬉しそうに何度も謝ります。実際は全く反省していない。
●英語はまだまだ。でも「Yes」、「Thank you」、「Bye-bye」だけは上手に言えるし、状況に応じて正しく使えているようです。2日前に幼稚園の先生が教えてくれたのですが、しょんしょんが使っていたクレヨンをお友達が無理やり取ろうとしたとき、「No! しょんしょんusing!」と言って取り返したらしいです。"本当かなぁ?そんな風に聞こえたように勘違いしただけじゃないのぉ?"と疑っていますが、ま、とりあえず書いておきます。
●大好きなスーパー戦隊ものや、ウルトラマン、アンパンマン、ドラえもんなどを見ている最中や見終わった後に、ストーリーがどうなったか一生懸命説明してくれます。でも長い文章を言うのはまだまだ苦手。語彙も少ない。「ゴーカイジャーがバーンやって、ブーンってやったら、かいじゅうがイタイイタイしてバイバイしたの~」と身振り手振りをいっぱい使って説明する程度。
 
認知
●言葉の認知力に関してはさほど問題がない気がしています。こちらが言うことはほとんどちゃんと理解しています。ただし、まだ知らない言葉が多いので、こちらがしょんしょんの知っている言葉を使って説明する必要あり。例えば、犬を「わんわん」、車は「ぶーぶ」、いなくなることを「バイバイする」、片付けることを「ないないする」など。
●今年1ヵ月半通った日本の幼稚園の最終日、クラスのみんなと握手をしてバイバイを言ったあと、しょんしょんが「みんなとまたあそぶしたい」としくしくと長い間泣いていました。友達とお別れして悲しいという気持ちがこんなにあったなんてビックリしました。知らない間に情緒面で成長していたことが驚きだったし、嬉しくもありました。
●アメリカの幼稚園の先生達によると、シオンはまだしゃべれないけれど、聞いたことはちゃんと理解している様子とのこと。園でやることの順番もちゃんと覚えていて、自分から率先して行動しているらしいです。(ほんまかいな。)
●文字はひらがなの"し"と、アルファベットの"S"だけ認識できます。それ以外は全く読めないし、書けません。エンピツを持つ力がまだまだ弱く、文字を書くのはもう少し後のようです。
●絵は少し書ける様になってきました。大きな丸の中に、小さな丸が二つと、横棒一つで、顔。そして顔から直接手と足の線をひいて、人。つい最近、それに毛が生えるようになりました。
●数字は1から10までなら、英語でも日本語でも言えます(実際に物を数えるのは難しいときがある)。ただし、英語ではEight (8)だけをどうしてもスキップしてしまいます。何百回教えても直らないので、やっぱり知能面で遅れているのかも・・・とがっかりしているところです。
●車の中で音楽を聴くのが大好きです。特に歴代35種類のスーパー戦隊の主題歌は全部覚えていて、主要なメロディは口ずさむことができます(発音は悪いけど、音程は悪くない)。iPodでシャッフルして曲順が変わるとすごく怒るところだけはまだ自閉症的かも。
 
遊び・社会性
●去年の11月にしゃべり始めてから、突然想像性のある遊びを始めました。それまではブロックみたいなものを延々と並べ続けたり、ビデオ(特に合体ロボを解体したり合体させたりするのを映しただけのYouTubeのビデオ)を繰り返し見ていただけなのに。
●ここ半年間の遊びの中でたぶん一番好きなのがおままごと。家でも幼稚園でもままごとのオモチャを部屋いっぱいに広げて料理をしては、お皿に入れて私や先生のところへ持ってきます。その度に「もぐもぐ。あ~おいしかった!」と言ってやらなくてはなりません。特にケーキを作ってろうそくを立てて持ってきて、みんなにハッピバースディの歌を歌わせるのが大好き。
●おままごとの次に好きなのはドールハウス。オモチャの家の中に家具をあちこち動かしながら遊んでいます。
●パズルは自閉症的な症状の多かった小さい頃から大得意。たぶん60ピースぐらいのものなら、ひとりで完成できます。ただしパズルの絵はスーパー戦隊などしょんしょんの好きなものでないといけません。
●ブロックも1歳のときから大得意。しかし以前と今では遊び方が全然違います。以前は色別に並べたりくっつけたりしていただけ。でも今は、学研のニューブロックやレゴを使って、色々なものを次から次へと作ってくれます。一番得意なのは戦隊ロボット。大人もビックリするような大作を何度も作ってくれました。
●最近は紙とセロテープを使って工作するのが大好き。紙を丸めたのをいくつか作って、それを大量のセロテープでくっつけていって、「せんたいロボット!」だそうです。
●お兄ちゃんとはいつもふざけあって遊んでいますが、最近は幼稚園でも友達と遊びだしたそうです。今年の5月に日本へ行く前までは、先生や大人としか遊ばないので、先生から友達の輪に入るためのコーチング(みんなが遊んでいるところへ入っていくための言葉かけの練習など)をしてもらっていましたが、新学期(8月)からはその必要があまりないそうです。
●以前のシオンはとても乱暴でした。同じ年の男の子達とプレイデートをしているとき、何か気に食わないことがあると表情一つ変えずに巨大なオモチャの箱を持ち上げて友達の頭に叩き落したりしていました(相手のお母さんは理解のある方でとても助かりましたが、もちろんそれ以来プレイデートは自ら禁止しなくてはなりませんでした)。しかし今では友達に手を出すことは一切ありません。叩かれてもオモチャを取られても「○○くんがパンチした~」とか「○○くんがわるいした~」と言って泣くだけで、叩き返しにいくことはありません。
●以前のシオンはこだわりがきつかったです。例えば私が自分のためにする行動(シャワー、歯磨き、顔洗いなど)の順番が少し違うだけで、背中をのけぞって怒って泣いていました。一度癇癪が起きると、治まるまで相当時間がかかりました。しかし今はそういうところはほとんど見られません。何か気に食わないことがあって怒ったとしても、ちゃんと理由を言葉で説明してやれば理解して泣き止むようになりました。末吉景子さんも「えっくんと自閉症・ABA アメリカ早期療育の記録」という本の中で書いていらっしゃいましたが、私も以前は発狂したしょんしょんをサーフボードのように抱えてその場を逃げ去ることが多かったです。今ではその頃のことが懐かしく思えるほど、精神面で安定してきたと思います。
●ついでにもうひとつ。1歳~2歳数ヶ月の頃のシオンは気に食わないことがあるとしゃがんで両手を床につき、
自分の額を床にガンガン打ち付けていました。床が絨毯でもコンクリートでもタイルでもお構いなし。一日に何十回も打ち付けていました。いつもおでこには青い跡・・・。その行為を防ごうとありとあらゆることをやりましたが、結局一年以上それが続き、見ているのが本当につらかったです。もちろん今はそういった自傷行為は一切ありません。
 
生活面
●トイレトレーニングが完璧に終わったのは今年5月。4歳になったと同時におむつが取れました(トレーニングに丸一年かかりました)。今はおもらしもありませんし、おねしょもしません。ただし、うんちのときはまだ自分でおしりが上手にふけないです。
●お風呂はいつもお兄ちゃんと一緒。自分ではまだ洗えないけれど、お兄ちゃんの頭をシャンプーしたり体を洗ってあげたりするのが大好き。二人でふざけあって、ジャバジャバお湯をこぼして困っています。クレヨンしんちゃんの真似をして、"おしりフリフリ"とか"ぞーさん"をやるのも困っています。
●歯磨きは自分でやりたがるけど、噛んでるだけ。くちゅくちゅぱ~は上手です。
 
あまり書いてもきりがないので、この辺で止めておきます(^_^;)
 
先日のメールに書いたように、今年日本でやった新型K式発達検査の全領域の発達指数は74で、まだまだボーダーラインの下のほうのレベル。しかし実際に一緒に生活している家族にとっては、話し言葉の未熟さ以外は自閉症的なところがほぼなくなったように感じています。来年キンダーにいくようになったら学力面で相当苦労することは覚悟していますが、今のように毎日ハッピーでいてくれたら、それだけでもありがたいことなのかもしれません。
 

2011/08/31
02:09
ビタミンB12注射 (Methyl-B12 Injection)

みなさんにはすでに電話やメールで何度も伝えましたが、しょんしょんに試したバイオメディカル治療サプリの中で一番効果があったのはビタミンB12注射だと私は思っています。2010年11月9日に一本目の注射をおしりにしたのですが、ほんの数日以内に、それまで"ばいばい"と"わんわん"ぐらいしかまともに発音出来なかったしょんしょんが突然文章を話し始めました。最初のビックリは私が車を運転していた時。後から突然、「まみー、おうち、かえろ」、と言う声が聞こえました。「はぁ?今なんて言った???」と運転中なのに思わず後を振り返ってしまいました。そうしたらしょんしょんが再度、「まみー、おうち、かえろ」、とはっきり言ったのです!その日以来、しょんしょんの言葉は驚く速さで増えていきました。たぶんB12注射を始めて2週間も経っていなかったと思いますが、私がしょんしょんに「どこへ行ったの?」と聞いたら、「しょんしょん、だでぃ、にーちゃん、かいもん、いった」と5語文(?)を言いました。その瞬間、私と夫と上の子の3人が驚きの表情で顔を見合わせたことは、今も忘れることが出来ません。3歳半になったばかりの頃の話です。もしかすると発音が不明瞭で家族以外の人には伝わらなかったかもしれません。しかし私達家族にはしょんしょんの言葉がはっきり理解できました。しょんしょんの口から言葉が出て、言葉で私達とコミュニケーションを取ろうとしている!その事実だけで涙が出るほど嬉しかったです。それまでは「この子は一生言葉を話せないのかもしれない」とみんなでとても心配していました。私達にとっては、それこそ"劇的"な変化でした。
 
ビタミンB12注射が"劇的に"効いたと思っているのはしょんしょんだけではありません。私の身近にいた自閉症児(上の子の幼稚園のクラスメイト)もB12注射のお陰で突然話が出来るようになったと教えてもらっていました。その話をその子のママから一部始終聞いていたことが、バイオメディカル治療に興味を持つようになった一番のきっかけでした。その後、自閉症学会で知り合った何人もの先輩ママさん達からも、B12注射の高い効果について何度も聞きました。
 
しかし「話せるようになったのは本当にビタミンB12注射のお陰か?」と聞かれると、私も上の子のクラスメイトのママも「絶対そうだ」とは言い切れません。他にもたくさんの治療法を同時に試していたからです。しょんしょんがマルチビタミン・ミネラル、オメガ3、プロバイオティックなどの基本サプリを本格的に飲み始めたのは2010年の1月でした。DMSAによるキレーションも最初の頃にやりました。CFダイエットは2月から。GFは8月から。言語療法や作業療法などにも通っていました。その中のどれか、もしくはいくつかが組み合わさって、11月に突然効果が出てきた可能性だってあるわけです。B12注射をやり始めたすぐ後に話し出したのでついついB12注射のお陰と考えがちですが、実際にそれを証明する術はありません。自閉症児の中にはB12注射をやっても全く効果がない子供もたくさんいるそうです。ですからB12注射を夢のような治療法と考えるのは間違っていると思います。
 
Autism Research Institute (ARI)が発表したParent Ratings(自閉症児の親による評価)によると、バイオメディカル治療の中で一番効果が高かった(摂取後"良くなった"と答えた親が多かった)のがキレーション。803人のキレーションを試した親のうち74%が何らかの良い効果があったと回答しています。その次に評価が高かったのがビタミンB12注射で、170人の親のうちの67%が"良くなった"と回答しました(2010年10月のARIによるDAN学会、Dr. Dan Rossignolによる講義より)。キレーションについては以前も書きましたが、効果があっても副作用の心配があるため自閉症治療を専門にする医師(一般的にDAN Doctorと呼ばれている医師)の間では最後の手段だと考えられることが多いそうです。ですからここではあえて言及を避けさせてもらいます。ビタミンB12注射については比較的安全で効果が高いものとして、学会でもよく話が出ます。2010年10月のDAN学会ではビタミンB12注射の打ち方の実習説明会があり、私はそこでシリコン製の作り物のおしりと、赤い液体の入った本物の注射器を使って練習が出来たので、その後安心してB12注射を始めることができました。それまではB12注射の効果について知ってはいたものの、わが子のおしりに自分で注射をするという行為が恐ろしくて、なかなか決心がつきませんでした。
 
ここでビタミンB12注射について、少し詳細を書いておきます。
 
●ビタミンB12といっても色々な種類がありますが、自閉症治療に使われるのはMethylcobalamine。
●Methylcobalamineは体内のMethylationを促すのに必要。グルタチオンの生成を助け、様々な毒物(重金属など)を細胞外に排出することにより解毒を促す。つまりビタミンB12注射はデトックス(解毒)を主な目的とした治療法。
●アメリカではMethylcobalamineの入った注射器を入手するには医師の処方箋が必要。
●子供の体重をもとに計算された分量を、3日に一度、おしりの皮下脂肪に打つ。皮下脂肪に打つことにより、Methylcobalamineを約3日間かけて体内にゆっくり徐々に入れることが可能になる。口から入れると数時間ですぐに吸収されておしっこで出てしまう。
●3日に一度のことなので、医師のもとに通うのではなく、親(またはその他の大人)が自宅で打つ。
●注射する前に、BLTやEMLAなどの麻酔クリームを使うのが一般的。子供に痛みや恐怖感を与えないよう細心の注意を払うことが必要。それが続けていくための最重要課題。(ウチでは寝始めてしばらくしてから麻酔クリームをおしりに直径2~3cmの大きさで塗り、30分~1時間待ってから注射しています。寝ながら抵抗するしぐさをすることはありますが、本人は今も注射されていることに気が付いていません。)
●すぐに効果がでなくても5週間は続けて様子を見たたほうが良い。
●Methylcobalamineは常時冷蔵保存が必要。
 
ビタミンB12注射を最初に自閉症治療として使ったのはDr. James A. Neubrander。彼のウェブサイトにはその効果や使い方などについて実際に体験した親達が話しているビデオがたくさんあります。もちろんB12注射に関する論文や資料もたくさん載っています。全て英語だし専門的な語彙も多いですが、興味のある方は参考にされると良いと思います。http://www.drneubrander.com/
 
最後に、日本でもビタミンB12注射治療をすることは可能か?残念ながら、現在日本にはビタミンB12注射について知っている医者はどこにもいないように見受けられます。新宿溝口クリニックの溝口徹医師あたりなら知っているのだろうか?もし日本でMethylcobalamineを注射器に入れたものを処方してくれる医者がどこにも見つけられない場合は、アメリカの医者とどうにか連絡を取って処方箋をもらい、冷蔵容器に入れて日本へ送ってもらう、もしくは誰かに代わりにスーツケースに入れて持ってきてもらう以外に方法はないかもしれません。
 
しょんしょんのドクターには「日本にもビタミンB12注射を試したい自閉症児の親がいるかもしれない」とすでに伝えてあります。とても親切なドクターですから、どうすれば日本に住む自閉症児と連絡を取り処方箋を出せるか、いろいろ思案してくださっています。私もみなさんのために出来る限りのことをしたいと思っているので、何らかの形で協力できれば良いのですが・・・。しかし、まずは日本で処方箋を出してくれる医者を探してみるのが一番かもしれません。みなさんの周りに自閉症治療について理解を示してくれて、Dr. Neubranderの文献を読んでくれそうな医者はいないものでしょうか?しかし必死の努力をしてビタミンB12注射をゲットできたとしても、上記のように全く効果がない場合もありますので、その辺もよく考えてみる必要があると思います。

2011/08/26
16:00
ラップの使用も極力控えてはいますが、電子レンジで加熱する際などどうしていますが?今シリコンの商品もたくさん出てますが、シリコン素材はどうなのかな…と思いまして。

食品用ラップフィルムが熱に当たると有害物質を出すことを知ったとき、私も電子レンジで加熱するときどうすべきか悩みました。そして去年、ある商品カタログで偶然見つけたのがシリコンエコラップ! 「これこそ私が求めていたものだっ!」と興奮しました。早速アメリカからネットで注文し、日本へ出張で行った夫に持って帰ってきてもらいました。実際に使ってみると、あちこちくっついて保管するのが大変だったり、アメリカ製の大きな食器にちょうど合うサイズがなかったりと、決して使い勝手が良いとは言えませんが、電子レンジで加熱するときや、熱い料理にふたをして保温しておきたいときなどにはかなり重宝しています。今年日本へ行ったときには、更に大サイズと中サイズを2枚ずつ買ってきました。
 
シリコンについては自分なりにいろいろ調べましたが、今のところ有害性は認められていないようです(もし有害であるとの情報を聞かれた方がいたら教えてください)。実はウチはラップだけでなく、電子レンジ加熱容器(スチーマー)も、オーブン用シートも、そしてしゃもじやお弁当のおかずカップまで、探せるものは全てシリコンに代えました。
 
また、有害物質を出す可能性のあるプラスティック製の調理器具(まな板、お玉、フライ返しなど)は全て捨て、ステンレス製か木製に代えました。
 
子供のお弁当箱はステンレス製。アメリカで唯一買えるステンレス製のお弁当箱はLunchBots。 使い勝手が良いし、かわいいし、最高に気に入っています。もちろん水筒もTharmosなどのステンレス製。 
 
ペットボトルの水は絶対に子供に持たせませんし、私も極力買いません。ペットボトルは配送の際に気温で暖められ、水に有害物質が溶け出してしまう可能性があるそうです。ペットボトルを凍らせることも水に有害物質が混じるので危険。去年の自閉症学会では「ペットボトルの水(ジュースも含む)を飲ませるなら、水道水の方が安全かもしれない」と言っていた研究者がいました。

2011/08/26
15:56
以前お電話でお話させていただいた時にSafepanのフライパンお話を聞きましたが・・・。

日本でもアメリカでも、ノンスティック調理器具というとテフロン加工のものが一般的だと思います。しかしテフロン加工の調理器具はある一定の温度まで加熱すると有害物質であるPFOA (Perfluorooctanoic acid)が発生し、人体に危険であることがわかっているそうです(室内のペットの鳥が死んだケースもたくさん報告されている)。アメリカのEPA (Environmental Protection Agency=日本語では環境保護機関っていうのかな?)はPFOAを発がん性物質と位置づけています。また肝臓、甲状腺、免疫機能にも悪い影響があるだけでなく、ADHDとの関連性も指摘されています(Exposure to Perfluoroalkyl Chemicals and ADHD in US Children, Environmental Health Perspectives, June 15, 2010).
 
PFOAが発生するのは高温になった場合のみとのことですが(240度とか350度など色々な説があってどれが本当かわかりません)、うっかり空焚きをしてしまったり、キズに気づかないまま使ってしまう可能性はあると思います。毎日使い、料理に直接触れることを考えると、有害だとわかっている以上、私は使い続ける気にはなれませんでした。
 
安全な製品を色々調べた結果、我が家では以下のような調理器具を使い始めました。ご参考までに公表しておきますね。(日本語のサイトがあったので、リンクはあえてそこにしておきました。)
 
ノンスティックフライパン・ノンスティック中華なべ
Safepan (値段がお手ごろなので、一番重宝してます。
 
ノンスティック以外には、ステンレスと鋳物の鍋、そして鉄の卵焼き器を使っています。どれも値段が高かったけど、家族の健康には代えられません。下記のもの以外にも安全で良い商品はたくさんあると思いますので、ご自分で調べてみてくださいね。
 
ちなみにウチでは日本でよく見かけるアルミのなべも使いません。アルミはアルツハイマーとの関連性が指摘されていますよね。それが事実であってもなくても、はっきりするまでは発達に遅れのある子供のいる我が家では避けたいです。
 
ステンレスなべ 
 
鋳物ホーローウェア
 
鉄の卵焼き器
 

2011/08/24
15:57
日用品

自閉症の勉強を始めて以来、我が家では体に有害だといわれるものを極力家庭に取り込まないよう努力しています。しょんしょんのような自閉症スペクトラム系の診断を持っている子供の中には体内に入った毒素を排出する力の弱い子が多く、その溜まった毒素が知能や行動に影響しているという研究結果を、いつも自閉症学会で耳にしているからです。家の中にある身近な有害物でまず最初に私の頭をよぎったのが洗剤や石鹸、クリームなどの日用品。皮膚や口を通して体に入り健康に影響するといわれている合成界面活性剤や、防腐剤、香料、着色料などが入っている商品は極力買わないと決心しました。それまでは街のどこのドラッグストアでも買うことのできるメジャーな製品を当たり前のように使っていましたが、思い切って全部捨てました(あまりにももったいなくって心が痛みましたが・・・)。そしてオーガニックや無添加で安全性が高そうな製品をインターネットでサーチし、レビューをくまなく読んで購入していきました。
 
合成洗剤が本当に悪いかどうかについては日本のサイトでいろいろ検証されているようですので、素人の私は言及を避けようと思います。私は合成洗剤に批判的な本を読んだから悪いものだと決めつけてきましたが、いくつかのサイトが言っている様に、本当はそれほど悪いものではない可能性もあります。我が家のように日用品を全て変えるかどうかは、みなさんそれぞれの判断で決めてください。
 
私は日用品を安全なものに変えることも自閉症治療の一部だと思っているので、しょんしょんが日頃どのような日用品を使っているかここにいくつか公表しようと思います。主にHealthy Child Healthy WorldというNPOが推薦しているものを使っています。日本に住むみなさんにはアメリカ製品を購入する術がなくあまり意味がないかもしれませんが、しょんしょんの生活スタイルを知ってもらうという意味で少しは参考になればと思います。
 
ところで、Healthy Child Healthy Worldが製作した宣伝ビデオはとても素晴らしいので、もし興味があればみなさんも見てください。英語だから分かりにくいかもしれませんが、"私達の現在の日常生活がどれほど有害物に取り囲まれているかを知り、その事実を友達に伝えよう。消費者が有害な商品を買わず、より安全な商品を選ぶことによって、世の中が変わります"というようなメッセージが込められています。
http://awakeupstory.healthychild.org/

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しょんしょんが日頃使っている(または使っていた)日用品

ボディーソープ
 
シャンプー
 
ボディークリーム
 
ハンドソープ
 
ハンドサニタライザー・ウェットティッシュ
 
日焼け止めクリーム
洗濯用洗剤
 
柔軟仕上げ剤
 
野菜クリーナー
 
食器用洗剤
 
掃除用スプレー
 
トイレ洗い用品
 
お風呂洗い用品
日本のダイソーなどで買える、水だけ(洗剤不要)で水垢が取れるスポンジ
 
 
上記の中でTate's Natural Miracle ShampooDr. Bronner's Magic All-One Baby Mild Liquid Soapは、シャンプーにもハンドソープにも食器洗剤にもなりえるそうです。つまり何にでも使える便利な洗剤。旅行のときは必ず一ビン持って行くのが我が家の常識になっています。

ちなみに日本滞在中はPAX NATURONの製品(食器洗い洗剤など)を使っていましたが、
深く調べる時間がなかったので本当に安全かどうかはわかりません。でも日本にもきっと安全性を一番に考えた製品を作っている会社がたくさんあると思います。ご自分でネットなどで調べてくださいね。
 

2011/08/23
15:24
これ以上害のあるものを体に入れない!

バイオメディカル治療というとサプリ摂取がメインのように思われる方が多いかもしれませんが、私が今までしょんしょんのために勉強したことを総合して一番大切だと思うのは「これ以上害のあるものを体に入れない!」ということです。私が言う体に害があるものとは・・・アレルゲン(グルテン・カゼインなど)、農薬、食品添加物、遺伝子組み換え食品、化学調味料、白砂糖やぶどう糖果糖液糖などの甘味料、合成洗剤、殺虫剤・防虫剤、プラスティック成分(フタル酸エステル類、PVC、BPAなど、食品用ラップフィルムや人工芝も含む)、重金属(特に水銀、歯のアマルガムも)、PFOA(テフロン加工の鍋やフライパン)、電磁波、環境ホルモンなど・・・。現代の日常生活には他にもまだまだ人体に悪い影響を及ぼすものがたくさん存在しています。そしてバイオメディカル治療の原点ともいうべき考え方のひとつが、「自閉症児には体内に入った毒素をうまく排出する力が極端に弱い子が多い」というもの。排出する力が弱いと、毒素がどんどん体内や脳に溜まっていって行動や認知に影響を及ぼします。実際に自閉症児は解毒作用に必要なグルタチオンのレベルが低いという結果がいくつかの研究で出ています(Am J Med Genet B neuropsychiatr Genet. 2006 Dec 5:141(8):947-56など)。つまりサプリなどでデトックス作用を向上させたり、キレーションをしたとしても、今までの生活を見直すことなく次から次へと体に毒素を入れているようでは全く意味がありません。まずは害のあるものを体に進入させるのをストップさせなくては!絶対に忘れてはいけない、一番大事なコンセプトだと思います。

2011/08/13
04:11
Kirkman Nu-Theraに入っているP-5-Pってご存知ですか?B6だそうですが・・・。

P-5-PがビタミンB6であること、そしてB6が自閉症児には特に必要であることは知っていましたが、実際P-5-Pがどういうものか詳しくは知りませんでした。そこで少し調べてみましたら、P-5-PとはコエンザエムフォームのビタミンB6。つまりビタミンB6は体内で吸収されるとP-5-Pに変わり、そうすることで体内で効率よく働くそうです。P-5-Pのサプリを飲むということは、B6のままで摂るよりも吸収率が良く、B6を体内でP-5-Pの形に変える力が弱い自閉症児には有効のようです。

ビタミンB6は体内でセロトニンやドーパミンなどのNeurotransmitter(神経伝達物質)を作るのに必要なもの。またデトックスに必要なグチタチオンの生成にも必要です。しかし自閉症児はビタミンB6だけを摂るとハイパーアクティビティになる可能性があるので、それを抑えるためにはマグネシウムも一緒に摂る必要があるそうです。バイオメディカル治療では、ビタミンB6とマグネシウムを普通より多量に摂るのが有効だと言われています。Dr. Bernard Rimlandの研究によると、体重1ポンドにつき8mgのビタミンB6(最大で1000mg)と、その半分の量のマグネシウムを摂ると良いそうです。

KirkmanのNu-Theraについての詳細も改めて読んでみましたが、オメガ3のサプリで十分なビタミンAとDを摂取していることを考慮してこの二つを加えていないものがあったりして、なかなかよく考えられていると思います。

実は私は以前アメリカの自閉症児の先輩ママさん達が「最近出てきたKirkmanは品質的に不安」と言っているのを聞いたので、Kirkmanに対してあまり良い印象を持っていませんでした。でもKirkmanのサイトを見たり、学会でブースを訪ねたりしているうちに、ちゃんとした製薬会社であると考え直しました。たぶん先輩ママさん達はサプリは全てDANドクターから調達していたので、Kirkmanのようにネットで気軽に買えてしまう会社の商品は信用できなかったのだと思います。でも現在はKirkmanのような自閉症スペクトラム専用のような製薬会社がたくさん出てきています。製薬会社としては顧客からの信用が一番大切でしょうから、それぞれの会社が様々なバイオメディカル治療の研究結果に基づいて、よく考えられた良い製品を作っているのだと思います。とはいえ、なかには利益目的だけの「まがいもの」もあると思いますから、購入する際はよく調べたほうが良いと思います。

2011/08/13
02:09
日本で買えるプロバイオティクスはどんなものがありますか?


ウチが今までに使ったことのあるプロバイオティックの中で、Kirkmanのプロバイオと、CulturelleはサプマートUSAで買えることが確認済みです。でも実際はこの二つの他にも良い製品はたくさんあると思いますので、各自で調べて試してみてください。

プロバイオティクスを購入するときの注意は・・・

冷蔵保存が必要なものが良い。プロバイオティクスは温度が高いと死んでしまうので、ちゃんとした製品は冷蔵保存が必要です。アメリカの店で買うときも、品質の良いプロバイオティクスは冷蔵庫の中においてあります。家でも必ず冷蔵庫で保管すること。オンラインショップで買うときも、ちゃんと保冷剤を入れて郵送してくれるところを選んでください。

しかしCulturelleだけは例外で、一粒一粒PTP包装してあるので冷蔵保存が不要です。Culturelleはアメリカのお店でも冷蔵庫ではなく、普通の棚に並べられています。ですから外食や旅行のとき持ち運ぶのに便利。我が家は日本に行くときCulturelleだけは大量に持っていきました(日本でも買えることを知らなかったので・・・)。とはいえ、さすがのCulturelleも暑いところに置くとダメになると思うので、夏に出歩くときは保冷バックに入れています。そして家での保管もとりあえず冷蔵庫(アリゾナはものすごーく暑いので)。

カゼインなどのアレルゲンを含んでいないことを確かめる(GFCFフリーをやっている場合)。特に日本の製品には(味をマイルドにするために?)乳成分が入っている可能性があると思います。アメリカ製品を買う場合は"Dairy Free"と書いてあるものを選んでください。カゼインフリーという意味です。

"べジカプセル"のほうが安心。他のサプリについてもいえる事ですが、カプセル自体にアレルゲンや化学物質が使われていることがあるそうです。

なるべくたくさんの種類のプロバイオティクスが入っている方が良い。プロバイオティクスはなるべくたくさんの種類を飲ませたほうが効果的です。一種類を数ヶ月にわたって飲ませていてもあまり効果がありません。プロバイオティクスは一度腸内に増えてしまうと、それ以上は与えても意味がないそうです。もちろん体調の変化でまたそのプロバイオティクスが腸内で減ってしまうことがあるので、同じものを再度飲ませることも必要になってきます。つまり、なくべくバラエティに富むように与えることが大切。数種類を数週間ごとに交互に与えたり、ひとつのカプセルの中にたくさんの種類が入っているものを与えたりすることで、腸内の善玉菌のバラエティが増えるというわけです。


もし日本で他に良いプロバイオティクスを見つけられない場合は、とりあえず"KirkmanのプロバイオとCulturelleを2週間ごとに変えて飲ませる"とか、"家ではプロバイオ・外ではCulturelleを飲ませる"みたいな方法でも十分なのではないかと思います。その場合、Kirkmanのプロバイオはなるべくたくさんの種類のプロバイオティクスが含まれているものが良いと思います(プロバイオにも色々種類があるみたいです)。

2011/08/11
02:29
グルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエット

サプリに加えて、やはりグルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエットは不可欠かもしれません。アメリカではGFCFダイエットをやっていないと診察をしてくれないDANドクターがいると聞いたことがあります。それぐらいGFCFダイエットは重要視されています。

乳製品(ミルク、バター、ヨーグルトなど)を避けるカゼインフリーはどうにか日本でも実現可能だと思います。しかし小麦粉を避けるグルテンフリーはかなり難しい。小麦粉はしょうゆにも入っているので、料理に使う調味料や味付けも変えないといけません。


我が家が日本に滞在していたときはアレルギー生活改善総合研究所(http://www.a-soken.com/)から食品を取り寄せていました。値段は高くなりますが、他に選択肢がありませんでした。
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