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アメリカ発 「Autism is Treatable ~自閉症は治療可能~」の実践

これは日本で自閉症児を育てているママ達に、アメリカの自閉症治療法について情報を提供するためのブログです。メールで受けた質問への回答を載せています。
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2012/02/10
15:12
最新の自閉症治療研究: 自閉症の子供/大人に対する、ビタミン/ミネラルサプリの有効性

私がアリゾナ州立大学の自閉症治療研究者であるDr. James Adamsを信頼していることは以前にもこのブログに書きましたが、去年12月、彼が素晴らしい研究結果を発表したので、今回はそれを紹介しようと思います。
 
欧米では自閉症治療にビタミン・ミネラルなどのサプリを使うことが一般的になりつつありますが、有効性を証明する科学的な研究は他の病気の治療に比べるとまだまだ少ないのが現状です。この"科学的な研究が少ない"という事実が、自閉症のバイオメディカル治療に異論を唱える人達の一番の論点になっているようです。Dr. Adamsはそのことを十分理解し、少しでもたくさんの科学的証明を増やそうと頑張っておられる研究者の一人です。
 
Dr. James Adamsはご自身でも自閉症の娘を抱えておられ、2004年ごろから栄養療法やその他の治療法の有効性について積極的に研究されてきました。今日ここに紹介するのが、彼の栄養療法(サプリ摂取)に関する最新研究結果です。以前紹介したSyndionというマルチビタミン・ミネラルサプリが実験に使われています。数字的にもはっきりと有効性が確認できたようなので、次回のARI学会でも大きく取り上げられることになるのではないかと思っています。
 
個人的な意見ですが、「自閉症に治療法がある」という認識が非常に薄い日本の自閉症関係者(医師、栄養士、養護施設の先生など)には、ぜひ読んでもらいたい論文だと思っています。日本語訳がないので英語が読める方に限られてしまいますが、もしこのブログを覗いてくださっているみなさんが自閉症に治療があることを一人でも多くの人に知ってもらい、一人でも多くの治療者・研究者が日本に増えて欲しいとお考えなら、ぜひお近くの自閉症関係者に一読を勧めてみてください。草の根運動的な発想ですが、自閉症治療がほとんど知られていない日本では、周りの人達に欧米での治療法について話題にしていくことが、自閉症児を持つ親が出来る一番の方法ではないでしょうか。

 

Effect of a vitamin/mineral supplement on children and adults with autism

James B. Adams, Tapan Audhya, Sharon McDonough-Means, Robert A. Rubin, David Quig, Elizabeth Geis, Eva Gehn, Melissa Loresto, Jessica Mitchell, Sharon Atwood, Suzanne Barnhouse and Wondra Lee

BMC Pediatrics 2011, 11:111 doi:10.1186/1471-2431-11-111 Published: 12 December 2011

 
実際の論文はこちら↓からアクセスしてください。
(注:過去に「今までアクセスできていた論文が、突然見れなくなった」ことが何度もあったので、日本の自閉症関係者に紹介するならなるべく早く、もしくは万が一のためにプリントしておいたほうが賢明かもです。)
 
以下はこの研究の簡単な要約です(私の下手な翻訳ですみません・・・)。実際の論文には研究方法と結果に関する詳しい情報たくさんが入っており、医学を知る人しか理解できないと思われる箇所もありますが、英語自体はそんなには難しくないと思うので、できればご自分でもオリジナルを読んでみてください。
 
研究方法
この研究では141人の自閉症スペクトラム障害(PDD-nosやアスペルがーも含む)の診断を持つ子供と大人が被験者として集められ、一つのグループにはビタミン・ミネラルのサプリ(Syndion)を、もう一つのグループにはプラセボ(偽のサプリ)が与えられた。実験期間は3ヶ月間。被験者は過去2ヶ月間にビタミン・ミネラルのサプリメントを摂っていない人達。サプリを与える前と後に、自閉症の症状と重症度を測るためのテストが行われた。一部(53人の5-16歳の子供)の被験者には、実験の前と後に採血と採尿による栄養と代謝の検査も行われた。
 
結果
ビタミン・ミネラルのサプリの経口摂取は、自閉症スペクトラム系の診断を持つ子供/大人の栄養と代謝、そしていくつかの自閉症の症状を著しく改善することが実証された。栄養・代謝に関して特に改善が見れらたのは、ビオチン、グルタチオン、Methylation(メチル化反応)、酸化ストレス、Sulfation(硫酸化)、ATP(アデノシン三リン酸)、NADH(還元型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)、そしてNADPH(還元型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸)。親によるParental Global Impressions-Revised (PGI-R)の評価によると、自閉症の症状の中で改善したのは、ハイパーアクティビティ、癇癪、総括、そして言語の受容性(改善度の大きかった順)。これらはサプリを摂ったグループは著しく改善したが、プレセボを摂ったグループはほとんど改善が見られなかった。PGI-R以外の3つの評価ではサプリとプレセボのグループに統計的に有意な結果がみられなかったが、もっと長期にわたって実験をすれば、もっと大きな効果が見られるかもしれない。

 
現在Dr. James Adamsは、彼の次なる研究(3ヶ月ではなく、1年の実験期間のもの)のために、被験者(= 診断を持っている人と、持っていない人の両方)を募集されている最中です。実験に参加すると$99分のギフトカードがもらえるし、きっと勉強にもなると思うので、しょんしょんにもぜひ参加させたいところですが、すでに2年以上サプリを摂って改善しているしょんしょんは、どう頑張っても被験者にはしてもらえません・・・(T_T) 残念ですが、次の研究結果を楽しみに待つだけにしようと思います。
 
Dr. James Adamsの研究についてもっと詳しく知りたい方は、http://autism.asu.edu/へどうぞ。
 
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2012/01/15
03:44
カゼイン除去を始めてカルシウム不足が気になっています。もしおすすめのものがあればおしえていただけますか?

この質問、ずいぶん前にいただきましたが、うっかり答えるのを忘れていました。すみません・・・。
 
一般的に知られているように、カルシウムは骨や歯を作るのに大切なミネラルです。神経を安定させる働きもありますから、自閉症児にとっても大切な栄養素のひとつだと言えます。カルシウム不足によって引き起こされる深刻な病気の例として、くる病、骨粗しょう症、歯周病、筋痙攣、脳卒中、心悸亢進、震え、高血圧症、不眠症、不安、脆弱爪などがあるそうです。カゼイン除去食を始めて乳製品を一切断っている方は、牛乳・乳製品以外の形でカルシウムを摂ることが必要になってくるかもしれません・・・。
 
今、"なってくるかもしれません・・・"消極的に書きましたが、それは「そもそもカルシウムを摂ることは本当に健康に必要か?」という疑問があるからです。私が今までに聞いた医師や栄養士の話の中には、カルシウムをたくさん摂る国ほど骨粗しょう症や骨折、動脈硬化性疾患が多いという驚くべき研究結果がありました。例えばアメリカ、スウェーデン、フィンランドなど、牛乳をたくさん摂る国には、骨粗しょう症や骨折が極めて多いそうです。日本も戦後、牛乳の消費量が増えるとともに骨粗しょう症が増え続けているそうです。反対に、カルシウムを少ししか摂らない植物食で生きている国はの人達は、骨がとても強いとのこと。つまり、私達は今まで「骨を強くするためにはカルシウムが豊富に含まれている牛乳や乳製品を摂るべきだ」と教育されてきましたが、実際はそうではないかもしれないということです。
 
牛乳が悪い理由のひとつとして、人間には血液中のカルシウム濃度を一定に保つ働きがあるということが関係しているようです。牛乳を飲むと血液中のカルシウム濃度が一気に上がりますが、そうすると体は一定濃度を保つために、今度は余分なカルシウムを体外に捨てる方向に働きます。そして捨てすぎて、また足りなくなる。足りなくなったカルシウムをどこから補うかというと、なんと骨から。つまり、カルシウムを摂れば摂るほど、骨からカルシウムが抜けていく、ということになるそうです。
 
このように書くと、「では、カルシウムは一切摂らないほうがいいのか?」となりますが、実際のところどうなのか、私のような人の言っている事を聞いているだけの素人には結論が出せません。ご存知の様に、世界中のほとんどの医師・研究者は「カルシウムはきちんと摂るべきだ(食事で補うべきだ)」と言っています。私が尊敬するARIの研究者・栄養士達も、食品・サプリからカルシウムの摂取を薦めている人がほとんどです。でも上記のように、そうではないと主張している研究者もいて、理由を聞くといやに納得させられてしまう・・・。結局、研究者達の間でも意見が違い、今もまだはっきりとした結論が出ていないということだと思います。私達がどう行動すべきかは、各自が何を信じるか?聞いたことをどのように評価するか?にかかってきます。
 
 
牛乳・乳製品がだめなら、小魚からカルシウムを摂れば良いのでは?と思う人がいるかもしれませんが、困ったことに、これに関しても研究者の意見が分かれます。ある研究者は「動物食はビタミンDを含まれているので、体内でカルシウムを強制的に吸収させてしまい、骨回転率が高まって骨の細胞が死んでいくので悪い」と言っています。しかし他の研究者は「ビタミンDには血液中のカルシウム濃度を一定に保ち、カルシウムが必要以上に排泄されないように調節する働くがあるので良い」と言っています。一体どちらが正しいのでしょうか・・・(-_-;)
 
ひとつだけ、おそらくどの研究者も賛成してくれるだろうと思われるカルシウムの接収法があります。それは、小松菜や大根の葉っぱなどの野菜と、こんぶやわかめのような海草からカルシウムを摂ること。私はこれまでに野菜と海草に関して悪い研究結果を聞いたことがありません。残念ながら私達が住むアリゾナでカルシウムを多く含む小松菜や大根をゲットするのは難しいのですが、海草は日本食料品店で買えるので、なるべく料理に使うようにしています。
 
カルシウム補給に関して、もうひとつ知っておいてもらいたいことがあります。それはカルシウムがきちんと吸収され働くためには、上記のビタミンDの他に、マグネシウムも大切だということ。マグネシウムが不足すると、カルシウムが骨に吸収されなくなるそうです。マグネシウムを多く含む食品は、ごま、ひじき、大豆、玄米など。他にもあると思うので、ぜひご自分でも調べてみてください。
 
上記を総合すると、カルシウムを安全な形で効率的に補給するためには、カルシウム、ビタミンD、マグネシウムを多く含む野菜と海藻類を、毎日の料理にたくさん入れ込むことだと思われます。何度も言うようですが、野菜と海草をたくさん使う日本食は本当に素晴らしい。欧米から近年入ってきたような洋食はなるべく少なくして、昔ながらの日本料理を家族みんなでたくさん食べるようにしたいものです。
 
いつもの様に非常に長い文章になっていますが・・・(-_-;) 
 
最後に自閉症治療をやっている場合、カルシウムをどう摂取すべきかについて私なりの考えを書いておきたいと思います。上記のように、我が家では海草、大豆、ごま、玄米などを使った日本食料理をたくさん作るように日々努力していますが、それに加えてカルシウム、マグネシウム、ビタミンDのサプリもしょんしょんに摂らせています。それは、バイオメディカル治療を徹底的にやると決めた以上、摂り過ぎを心配するより、必要量を摂らないために治療が遅れることの方が怖いという考えからきています。また、カルシウムの摂取が本当に骨粗しょう症や動脈硬化の原因だったとしても、まだ4歳のしょんしょんにはそんなに関係がないのでは?万が一問題になったとしても、大きくなってから対処しても遅くはないのでは?という、私個人の勝手な判断からきています。
 
しょんしょんはカルシウムとマグネシウム補給のために、Child LifeのLiquid Calcium with Magnesiumという液体サプリを一日2回、大匙1杯ずつ飲んでいます。この製品が品質上特に良いというわけではありませんが、甘いオレンジの味が強いので、一緒に摂る他のサプリの嫌な味を緩和してくれるから重宝しています。このサプリによるしょんしょんの一日のカルシウムの摂取量は約500mgです。アメリカでは4-8歳児のカルシウムのRDA(推奨栄養所要量)は800mgと言われていますから、食品から摂ることも考えると、なかなか妥当な量だと思っています。マグネシウムについては、しょんしょんは毎日サプリから約230mgを摂っていて、RDAで推奨される量の130mgを上回っていますが、栄養士のDana Laakeさんによると、治療には150mg-600mgが必要らしいので、これも妥当な量ではないかと考えています。ビタミンDに関しては、摂取の大切さと、多量に摂っても毒性の心配が少ないことを以前の記事に書きましたので、そちらを参考にしてください。
 

2011/11/24
14:47
息子がSyndionのサンプルを飲んだ後、ぐずったりして2-3日様子が変でした。Syndionを飲んで一時的に症状が悪化するってことはあるのでしょうか?

大いにありえます。以前も書きましたが、新しくバイオメディカル治療を始めた直後に自閉症の症状が悪化するのは良くあることで、そのことは学会でも必ず言及されます。特にSyndionは普通のマルチビタミン・ミネラル剤には入っていない成分(L-カルニチン、コエンザエムQ10、N-アセチル-L-システイン、MSMなど)が入っていますから、その内のどれかに反応しているのかもしれません。しかし"悪化したから"といってすぐに治療を止めてしまうのは良くありません。隣で見ている親としては辛いと思いますが、どうか我慢してしばらく続けてみてください。悪化の後に好転することが多いでようす。
 
子供の様子はできるだけ客観的に観察してください。サプリを飲んだ時間と、問題行動が出た時間、問題行動の頻度・持続時間などを詳しく書いて、データ化するのも良い案です。悪化が更に続くようであればもちろん止める必要がありますが、そこはいつもそばにいる親の勘が一番の決め手になるかもしれません。
 
問題行動が自傷行為などで、その子の安全に関わるような場合は、もちろんその治療は即時に止める必要があります。嘔吐や下痢、発疹など、体調に支障をきたす場合もすぐに止めるべきだと思います。

2011/11/24
12:42
SyndionにはビタミンAとDが入っていますが、DHAなどすでにAやDが入っているサプリと併用して飲んで問題ないですか?AとDは体に蓄積されるから摂り過ぎに注意ですよね?

私も以前は「ビタミンAとDは脂溶性で体に蓄積されるから気をつけないと!」と思っていました。でも学会やワークショップでドクター達の話を聞くにつれ、考えが変わってきました。現代人、特に自閉症児は、これらのビタミンが足りていないために問題になっていることの方が多いそうです。
 
特によく聞くのが現代人のビタミンD欠乏の問題。去年アメリカではThe Vitamin D Solution (Michael F. Holick, Ph.D., M.D.著)という本がすごく話題になりました。現在アメリカだけでも2億人がビタミンD不足であり、D不足は日ごろの疲労感をはじめ、癌、心臓病、糖尿病、骨粗しょう症などの慢性病に繋がるにも関わらず、D摂取の重要さに気が付いている人は非常に少ないといったようことが書かれてあります。
 
自閉症学会でもD不足についてはよく話されます。D不足は発達障害にも関わっているだけでなく、他の栄養素の体への吸収力にも影響するので、絶対に必要不可欠なビタミンだそうです。ドクター達が推薦する必要摂取量も年々上がってきています。例えば2007年に書かれたDr. James Adamsの文献には60ポンド(約27kg)の自閉症児に150 IU/日(上限は2000IU)が薦められていましたが、今年のARI学会でDana Laakeさんが薦めていたのは、子供には400-1000 IU/日(上限は2000IU)、大人には1000-7000 IU/日(上限は50,00 IU)。太陽の日に当たる時間が短い人、60歳以上の人、肌の色が黒い人は、更に多くのD摂取が必要とのことです。また、現代のビタミンD研究の父と呼ばれているDr. Michael Holickが上記のThe Vitamin D Solutionという本で薦めているのは、子供も大人も毎日最低1000-2000 IUをサプリで摂ること。Dr. Holick自身が毎日摂っているのは、マルチビタミンから400 IU、ビタミンD単体のサプリから2000 IU、3杯のミルクから300 IUの合計2700 IUだそうです。摂り過ぎの毒性が気になるところですが、Dr. Holickの研究によると10,000 IU/日を5ヶ月間続けて摂っても大丈夫だとのこと。中毒作用が出るのはたぶん30,000 - 50,000 IUを数ヶ月から数年続けて摂ったときだそうです。Dr. AdamsとLaakeさんも同じようなことを話していらっしゃいました。
 
SyndionにはビタミンDが2カプセルに250 IU入ってます。これでは足りないぐらいですがら、Omega3(DHA/EPA)や他のサプリ・食品から更に摂ったほうが良いです。ちなみにサプリのビタミンDの種類はD3でなけらばなりません。D2はInactive Formで、効果が劣りますので薦められません。
 
次にビタミンAの適用量ですが、Dana Laakeさんによると3歳で1000 IU/日(上限は2000 IU)、4歳だと1320 IU/日(上限は3000 IU)だそうです。でもビタミンAがベータカロチンの場合は(←いつも必ずどの種類のビタミンAかラベルを確認してください)有害ではないのでそんなに上限を心配しなくて大丈夫です。Syndionは一日2カプセルに1625 IU入っていますが、その85%がベータカロチンなので安心です。
 
つまり、ビタミンAもDもきちんと取る事がとても大切です。摂り過ぎは上記のようにほとんど気にする必要はありません。摂り過ぎより、しっかり摂らないことの方が怖いです。KirkmanはAとDだけを除いたNu-Thera w/o Vitamin A & Dというマルチビタミン・ミネラル剤を出していて、たくさんの自閉症児が飲んでいるようですが、今となっては本当にそういうものを作る必要があったのか、ちょっと疑問に思っています。
 

2011/11/22
11:58
Syndionは今飲んでいるKirkmanのSuper Nu-Thera with P-5-P Liquidと比べビタミンB6(P5P含めて )だけが少ないようです。Syndionを飲みながら特にビタミンB6を強化する必要はないのでしょうか?

結論から先に言いますと、特に強化する必要はないと私は思います。先日の記事にも書いたように、Syndionは他のサプリと違って成分と量が科学的調査研究の結果を元に決められています。ビタミンB6の量も、他の成分との相互作用を考慮した上でしっかりとした根拠があると思われます(10mg/2カプセル)。Kirkmanは主に自閉症治療を目的としたサプリを作っている素晴らしい製薬会社ですが、カタログなどに"成分や効果に関する科学的調査研究をしている"と書いてはいても、実際に消費者がその研究結果を見られるわけではないようです。それに比べ、YasooがSyndionを作るために参考にしているDr. James Adamsの研究は、被験者(自閉症の人達と、そうではない人達)を数十人~数百人単位で集めて行われ、詳しい研究結果は正式に論文としてまとめられ発表されています。Dr. James Adams自身も、「Syndionはたぶん科学的調査研究をふまえて作られている唯一のマルチビタミン・ミネラルだ」とおっしゃっていました。
 
バイオメディカルに興味を持たれた方の多くは、ビタミンB6が自閉症治療に良いことをすでにご存知のようですね。ビタミンB6の研究(実際はビタミンB6とマグネシウム摂取の研究)は、過去にたくさん行われてきました。それらの研究結果を総合すると、被験者(子供と大人)の45-50%に改善が見られたそうです。しかしそれらは全てHigh-Dose(高投与量)した場合です。多くのマルチビタミンに含まれる数十mgの単位ではありません。研究によって使用量は違いますが、例えばARI創設者のDr. Bernard Rimlandが薦めていたのは、8mg/pound/day (1日の量は1ポンドにつき8mg)だそうです(最大で1000mgまで)。例えば、16kgの3歳児に摂らせる一日の量は、16kg=約35ポンドですから、8mg X 35 = 280mgということです。私の手元にあるビタミンB6単体のサプリは、1カプセルで33.8mgですから、一日8カプセル以上摂らなくてはなりません。相当な量だと思います。つまり、マルチビタミンの中に入っているB6だけでは、研究結果と同じほどの改善を目指すことはできないということです。
 
しかし、ビタミンB6が自閉症治療に大きな役割を果たしていることは間違いありません。ビタミンB6は体内の100以上の酵素反応に必要です。その中にはセロトニンやドーパミンなど主要な神経伝達物質の生産、そしてデトックスに必要不可欠なグルタチオンの生産も含まれます。必ず摂ってほしいビタミンであることは確かですが、B6だけで摂るとハイパーアクティブなど行動面の問題が出ることがあるので、それを抑えるためにマグネシウム(B6の半分の量)を摂ることが薦められています。
 
以前の記事にも書きましたが、サプリに入っているビタミンB6には色々な種類があるようです。そのひとつがp-5-p。B6のアクティブフォームです。自閉症児はB6をサプリで摂っても体内で効率よく働くp-5-pの形に変換できないこと多いという理由で、自閉症用のサプリには使われていることが多いです。しかし184人の自閉症児を使って行われたp5-pとPyrodoxine HCIを比べた過去の研究では、p-5-pを摂った子供の10%に悪影響(行動の悪化)が出たのに対し、Pyrodoxine HCIを摂った子供には誰一人悪影響が出なかったそうです。ですからp-5-pが良いと一概には言えません。無難なのはP-5-pとPyrodoxine HCIの両方が入っているマルチビタミンを選ぶことだと思います。
 
ビタミンB6+マグネシウム高投与量治療を試してみたい方のために、Dr. James Adamsが提案されていることを書いておきます。テスト期間としては2ヶ月ぐらいを目安に1mg/poundから初め、徐々に8mg/poundまで増やしていくと良いとのこと。B6は副作用が出ることは稀で、基本的にとても安全だそうですが、上記の研究のような悪影響の可能性を考えるとPyrodoxine HCIを先に試し、その後P-5-pも加えるというのが無難なようです。B6の半量のマグネシウムも一緒の摂ることを忘れずに。
 

2011/11/15
12:46
Syndionを薦められる理由を教えてもらえますか?

SyndionとはYasoo Health Inc.という会社が製造販売しているマルチビタミン・ミネラルのサプリです。私はこのサプリを宣伝で知ったのではありません。Autism Research Institute (ARI)に属する研究者の中で私が個人的に一番信頼しているアリゾナ州立大学のDr. James (Jim) Adamsが、「Syndionは私が監修して製造されているものだ」と自らおっしゃっていたのを聞いて知りました。
 
Dr. James Adamsには自閉症の娘さんがいらっしゃいます。本来はエンジニアリング系の教授ですが、娘さんを育てる中で自閉症治療に興味を持たれ、得意な科学的研究法を使って数々の自閉症バイオメディカル治療に関する研究をされています。私は彼と同じアリゾナに住んでいますから、学会やワークショップで講演を聞くことが多いし、実際に話をしたこともあります。私にとっては一番身近な自閉症治療の研究者です。彼はもちろんARI学会で発表をするスター博士の一人です。ARIのウェブサイトのトップページには彼が書いた"Summary of Biomedical Treatments for Autism"という文献へのリンクがはられています(見つけられない場合はコチラへどうぞ)。この文献は私が友達のママさんから教えてもらってバイオメディカル治療について学び始めるきっかけになったものです。2007年に書かれたもので、今となっては内容的に古いところもあるのですが、日本人の自閉症児を持つママさん達にも紹介するようにしています。
 
Dr. James Adamsも他の研究者同様、必要栄養素の摂取が自閉症治療には何よりも大切であると強調されています。もちろん毎日の家庭の食事を改善することが一番大切だとおっしゃっていますが、自閉症児はひどい偏食を持つ子が多いだけでなく、様々な医学的な問題で一定の栄養素に偏りが出ることが多いので、サプリの摂取も不可欠だと考えられています。2004年頃からはマルチビタミン・ミネラル摂取による栄養療法の研究を続けていらして、つい最近も"Nutritional & Dietary Treatment Study for Children/Adults with Autism"と名づけられた今までより更に大規模な研究のための被験者を募集されたばかりです。彼の研究にはYasoo Health Incが協力をしてサプリを提供し、その研究結果に基づいて次に製造される更に効果の高いサプリの成分と量が決められます。その商品がSyndionです。(注:Dr. AdamsはSyndionを宣伝をしてその報酬をもらうような契約は一切していないとのことです。)
 
Dr. James Adamsの研究についてもっと詳しいことを知りたい方は、http://autism.asu.edu/ をご覧ください。すべて英語になりますが、彼の自閉症のバイオメディカル治療にに関する重要な情報にアクセスできます。
 
私はSyndionのことを知ったと同時に3本まとめて注文したのですが、困ったことが・・・。味がひじょーに悪かった。当初のSyndionは液体タイプで、ジュースやアップルソースにほんの少し混ぜるだけでも、私でさえ吐きたくなるほどでした。もちろん、しょんしょんが飲むはずがない。あれやこれや知恵をしぽって飲ませようとしましたが、毎回嫌がって大泣き。サプリ自体に嫌悪感を持たせてしまったら最後なので、結局あげるのを諦めるしかありませんでした。
 
しかし今年になって、新しいSyndionが発売されることになりました。今回は液体でなく、カプセルタイプ。中の粉をオレンジジュースに混ぜてもほとんど味が変わらないとYasooの販売担当者から聞きました。Dr. James Adamsも新しいSyndionの成分と量は彼の研究結果に沿って改善されたことをワークショップで言っていましたから、期待を持って改めてしょんしょんに試すことにしました。
 
しかし残念ながら、しょんしょんはカプセル状になっても最初は味を嫌がって飲んでくれませんでした。味が以前より何十倍もマシになったことは確かなのですが、それでもビタミン(たぶんビタミンB類とE)の独特の味が残ります。そこで私が考えたのは、しょんしょんに甘い100%ジュース(ピーチやパイナップルなど)を1/3ほど入れたコップを持たせ、嫌な味が口に入ってきたときにはいつでも自由にジュースを飲んでも良いことにすること。そうすれば、自分でジュースを飲むという行為で嫌な味を消すことができますから、本人にコントロールを与えるという意味でも苦痛を軽減できます。つまりSyndionを含む全てのサプリを混ぜてドロドロにしたものを私がスプーンですくって一口食べさせるたびに、しょんしょんが自分でジュースを飲む。だいたいいつも3口で終わります。この方法で、しょんしょんはやっとSyndionが飲めるようになりました。現在は朝食と夕食時の2回、1カプセルづつ飲んでいます。飲みだしてからおしっこの色が以前より鮮やかな黄色になりました。品質の良さを証明しているのかなぁ?と勝手に思っています。しょんしょんはこの数ヶ月で理解力や発語、社会面でどんどん進歩していますが、いくらかはSyndionのお陰もあるかもしれません。
 
Syndionの成分ですが、他のマルチビタミン・ミネラルサプリには入っていないものがたくさん入っています。ミトコンドリアを活発化させるL-カルニチンやコエンザエムQ10、グルタチオンのレベルを上げ抗酸化とデトックスを促すN-アセチル-L-システインなどがその例です。ひとつひとつのビタミン・ミネラルをとっても、研究によって効果が高いとわかった種類のものを使っていますので、かなりお薦めのサプリです。
 
しかしこれを読んでくださっている方が実際にお子さんにSyndionを試したくても、入手が難しいかもしれません。現時点ではたぶんアメリカでしか買えないと思います。値段も$59と、決して安くはありません。その上、お子さんが味を受け付けるかどうかという問題もありますから、残念ながら、誰にでも試してもらえるという商品ではないと思います。
 
 

2011/09/10
14:31
しょんしょんくんはビタミンB12注射をした翌朝に機嫌が悪くなったことはありますか?

う~ん・・・。B12注射の翌朝に機嫌が悪かったというようなことは、たぶん今までにはなかったと思います。いつもと変わらぬ様子で起きてきます。(参考にならなくてごめんなさいっ・・・。)
 
機嫌が悪くなったといえば、一番最初にキレーションをやったとき。DMSAを初めて飲んだ翌日でした。何もかもが気に食わないようで、怒って泣いてばかりの一日でした。でもそうなることは事前にドクターから教えられていたので、驚かなかったばかりか、何らかしらDMSAが作用していることが分かって嬉しいぐらいでした。新しくバイオメディカル治療を始めた直後に自閉症の症状が悪化するのは良くあることだそうです。キレーションだけでなく、GFCFを始めてしばらくの間とか、新しいサプリを始めた数日間にも症状の悪化が見られることが多いようです。ですから"悪化したから"といってすぐに治療を止めてしまうのは良くありません。一度治療をはじめたら、しばらくは続けて様子を見たほうが良いと思います。数日経っても症状の悪化がひどい場合は、しばらく止めてみて、落ち着いた頃にもう一度はじめてみる。それでまた悪化した場合は、その治療が原因であることがはっきりすると思うので、そのときは完全にやめるべきだと思います。

2011/08/31
02:09
ビタミンB12注射 (Methyl-B12 Injection)

みなさんにはすでに電話やメールで何度も伝えましたが、しょんしょんに試したバイオメディカル治療サプリの中で一番効果があったのはビタミンB12注射だと私は思っています。2010年11月9日に一本目の注射をおしりにしたのですが、ほんの数日以内に、それまで"ばいばい"と"わんわん"ぐらいしかまともに発音出来なかったしょんしょんが突然文章を話し始めました。最初のビックリは私が車を運転していた時。後から突然、「まみー、おうち、かえろ」、と言う声が聞こえました。「はぁ?今なんて言った???」と運転中なのに思わず後を振り返ってしまいました。そうしたらしょんしょんが再度、「まみー、おうち、かえろ」、とはっきり言ったのです!その日以来、しょんしょんの言葉は驚く速さで増えていきました。たぶんB12注射を始めて2週間も経っていなかったと思いますが、私がしょんしょんに「どこへ行ったの?」と聞いたら、「しょんしょん、だでぃ、にーちゃん、かいもん、いった」と5語文(?)を言いました。その瞬間、私と夫と上の子の3人が驚きの表情で顔を見合わせたことは、今も忘れることが出来ません。3歳半になったばかりの頃の話です。もしかすると発音が不明瞭で家族以外の人には伝わらなかったかもしれません。しかし私達家族にはしょんしょんの言葉がはっきり理解できました。しょんしょんの口から言葉が出て、言葉で私達とコミュニケーションを取ろうとしている!その事実だけで涙が出るほど嬉しかったです。それまでは「この子は一生言葉を話せないのかもしれない」とみんなでとても心配していました。私達にとっては、それこそ"劇的"な変化でした。
 
ビタミンB12注射が"劇的に"効いたと思っているのはしょんしょんだけではありません。私の身近にいた自閉症児(上の子の幼稚園のクラスメイト)もB12注射のお陰で突然話が出来るようになったと教えてもらっていました。その話をその子のママから一部始終聞いていたことが、バイオメディカル治療に興味を持つようになった一番のきっかけでした。その後、自閉症学会で知り合った何人もの先輩ママさん達からも、B12注射の高い効果について何度も聞きました。
 
しかし「話せるようになったのは本当にビタミンB12注射のお陰か?」と聞かれると、私も上の子のクラスメイトのママも「絶対そうだ」とは言い切れません。他にもたくさんの治療法を同時に試していたからです。しょんしょんがマルチビタミン・ミネラル、オメガ3、プロバイオティックなどの基本サプリを本格的に飲み始めたのは2010年の1月でした。DMSAによるキレーションも最初の頃にやりました。CFダイエットは2月から。GFは8月から。言語療法や作業療法などにも通っていました。その中のどれか、もしくはいくつかが組み合わさって、11月に突然効果が出てきた可能性だってあるわけです。B12注射をやり始めたすぐ後に話し出したのでついついB12注射のお陰と考えがちですが、実際にそれを証明する術はありません。自閉症児の中にはB12注射をやっても全く効果がない子供もたくさんいるそうです。ですからB12注射を夢のような治療法と考えるのは間違っていると思います。
 
Autism Research Institute (ARI)が発表したParent Ratings(自閉症児の親による評価)によると、バイオメディカル治療の中で一番効果が高かった(摂取後"良くなった"と答えた親が多かった)のがキレーション。803人のキレーションを試した親のうち74%が何らかの良い効果があったと回答しています。その次に評価が高かったのがビタミンB12注射で、170人の親のうちの67%が"良くなった"と回答しました(2010年10月のARIによるDAN学会、Dr. Dan Rossignolによる講義より)。キレーションについては以前も書きましたが、効果があっても副作用の心配があるため自閉症治療を専門にする医師(一般的にDAN Doctorと呼ばれている医師)の間では最後の手段だと考えられることが多いそうです。ですからここではあえて言及を避けさせてもらいます。ビタミンB12注射については比較的安全で効果が高いものとして、学会でもよく話が出ます。2010年10月のDAN学会ではビタミンB12注射の打ち方の実習説明会があり、私はそこでシリコン製の作り物のおしりと、赤い液体の入った本物の注射器を使って練習が出来たので、その後安心してB12注射を始めることができました。それまではB12注射の効果について知ってはいたものの、わが子のおしりに自分で注射をするという行為が恐ろしくて、なかなか決心がつきませんでした。
 
ここでビタミンB12注射について、少し詳細を書いておきます。
 
●ビタミンB12といっても色々な種類がありますが、自閉症治療に使われるのはMethylcobalamine。
●Methylcobalamineは体内のMethylationを促すのに必要。グルタチオンの生成を助け、様々な毒物(重金属など)を細胞外に排出することにより解毒を促す。つまりビタミンB12注射はデトックス(解毒)を主な目的とした治療法。
●アメリカではMethylcobalamineの入った注射器を入手するには医師の処方箋が必要。
●子供の体重をもとに計算された分量を、3日に一度、おしりの皮下脂肪に打つ。皮下脂肪に打つことにより、Methylcobalamineを約3日間かけて体内にゆっくり徐々に入れることが可能になる。口から入れると数時間ですぐに吸収されておしっこで出てしまう。
●3日に一度のことなので、医師のもとに通うのではなく、親(またはその他の大人)が自宅で打つ。
●注射する前に、BLTやEMLAなどの麻酔クリームを使うのが一般的。子供に痛みや恐怖感を与えないよう細心の注意を払うことが必要。それが続けていくための最重要課題。(ウチでは寝始めてしばらくしてから麻酔クリームをおしりに直径2~3cmの大きさで塗り、30分~1時間待ってから注射しています。寝ながら抵抗するしぐさをすることはありますが、本人は今も注射されていることに気が付いていません。)
●すぐに効果がでなくても5週間は続けて様子を見たたほうが良い。
●Methylcobalamineは常時冷蔵保存が必要。
 
ビタミンB12注射を最初に自閉症治療として使ったのはDr. James A. Neubrander。彼のウェブサイトにはその効果や使い方などについて実際に体験した親達が話しているビデオがたくさんあります。もちろんB12注射に関する論文や資料もたくさん載っています。全て英語だし専門的な語彙も多いですが、興味のある方は参考にされると良いと思います。http://www.drneubrander.com/
 
最後に、日本でもビタミンB12注射治療をすることは可能か?残念ながら、現在日本にはビタミンB12注射について知っている医者はどこにもいないように見受けられます。新宿溝口クリニックの溝口徹医師あたりなら知っているのだろうか?もし日本でMethylcobalamineを注射器に入れたものを処方してくれる医者がどこにも見つけられない場合は、アメリカの医者とどうにか連絡を取って処方箋をもらい、冷蔵容器に入れて日本へ送ってもらう、もしくは誰かに代わりにスーツケースに入れて持ってきてもらう以外に方法はないかもしれません。
 
しょんしょんのドクターには「日本にもビタミンB12注射を試したい自閉症児の親がいるかもしれない」とすでに伝えてあります。とても親切なドクターですから、どうすれば日本に住む自閉症児と連絡を取り処方箋を出せるか、いろいろ思案してくださっています。私もみなさんのために出来る限りのことをしたいと思っているので、何らかの形で協力できれば良いのですが・・・。しかし、まずは日本で処方箋を出してくれる医者を探してみるのが一番かもしれません。みなさんの周りに自閉症治療について理解を示してくれて、Dr. Neubranderの文献を読んでくれそうな医者はいないものでしょうか?しかし必死の努力をしてビタミンB12注射をゲットできたとしても、上記のように全く効果がない場合もありますので、その辺もよく考えてみる必要があると思います。

2011/08/13
04:11
Kirkman Nu-Theraに入っているP-5-Pってご存知ですか?B6だそうですが・・・。

P-5-PがビタミンB6であること、そしてB6が自閉症児には特に必要であることは知っていましたが、実際P-5-Pがどういうものか詳しくは知りませんでした。そこで少し調べてみましたら、P-5-PとはコエンザエムフォームのビタミンB6。つまりビタミンB6は体内で吸収されるとP-5-Pに変わり、そうすることで体内で効率よく働くそうです。P-5-Pのサプリを飲むということは、B6のままで摂るよりも吸収率が良く、B6を体内でP-5-Pの形に変える力が弱い自閉症児には有効のようです。

ビタミンB6は体内でセロトニンやドーパミンなどのNeurotransmitter(神経伝達物質)を作るのに必要なもの。またデトックスに必要なグチタチオンの生成にも必要です。しかし自閉症児はビタミンB6だけを摂るとハイパーアクティビティになる可能性があるので、それを抑えるためにはマグネシウムも一緒に摂る必要があるそうです。バイオメディカル治療では、ビタミンB6とマグネシウムを普通より多量に摂るのが有効だと言われています。Dr. Bernard Rimlandの研究によると、体重1ポンドにつき8mgのビタミンB6(最大で1000mg)と、その半分の量のマグネシウムを摂ると良いそうです。

KirkmanのNu-Theraについての詳細も改めて読んでみましたが、オメガ3のサプリで十分なビタミンAとDを摂取していることを考慮してこの二つを加えていないものがあったりして、なかなかよく考えられていると思います。

実は私は以前アメリカの自閉症児の先輩ママさん達が「最近出てきたKirkmanは品質的に不安」と言っているのを聞いたので、Kirkmanに対してあまり良い印象を持っていませんでした。でもKirkmanのサイトを見たり、学会でブースを訪ねたりしているうちに、ちゃんとした製薬会社であると考え直しました。たぶん先輩ママさん達はサプリは全てDANドクターから調達していたので、Kirkmanのようにネットで気軽に買えてしまう会社の商品は信用できなかったのだと思います。でも現在はKirkmanのような自閉症スペクトラム専用のような製薬会社がたくさん出てきています。製薬会社としては顧客からの信用が一番大切でしょうから、それぞれの会社が様々なバイオメディカル治療の研究結果に基づいて、よく考えられた良い製品を作っているのだと思います。とはいえ、なかには利益目的だけの「まがいもの」もあると思いますから、購入する際はよく調べたほうが良いと思います。

2011/08/10
17:42
亜鉛

約90%の自閉症児に亜鉛の欠乏が見られるそうです。亜鉛は脳の発達に関わる大切なミネラルです。GABAやセロトニンなどの神経伝達物質の放出を調節する役割をしているそうです。動物実験によると、亜鉛の欠乏は学習欠陥、活動の低下、記憶障害、刺激に対する反応の低下などを引き起こすそうです。しかし人体実験ではこれらの結果はまだはっきりとは出ていないそうです。("Neurologic Consequences of Malnutrition" by Marco T. Medina, Vol. 6, 2008)

同じミネラルでも亜鉛だけはカルシウム・マグネシウムなどと
別で摂ったほうが良いそうなので、しょんしょんには液体タイプのものを寝る前に飲ませていました。
 
一日20~100mgが目安だそうです。亜鉛の摂りすぎは腸内のイーストの増殖をまねき、免疫機能を低下させます。