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アメリカ発 「Autism is Treatable ~自閉症は治療可能~」の実践

これは日本で自閉症児を育てているママ達に、アメリカの自閉症治療法について情報を提供するためのブログです。メールで受けた質問への回答を載せています。
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2024/05/19
05:36
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2011/08/10
16:55
キレーションのできるサプリメントはあるのでしょうか。

キレーションはウチの場合はDMSAしか使ったことがありませんが、実際はDMPSなど他にもいくつかあります。ただ現在FDAが承認しているのはDMSAだけですから、ドクターの処方箋なしで買えるのはDMSAだけだと思います。
 
薬を使わない自然の形でキレーションすることもお勧めです。まずはエプソム塩。週に2,3回(もしくは毎日でもOK)カップ2杯をお風呂のお湯に混ぜて、20分以上つかる。あとは、ビタミンCやにんにくもキレーション(毒素を体の外に排出する)効果が高いので、なるべくサプリや食事で摂るべきだと思います。またグルタチオンのサプリもかなり効果的みたいです。
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2011/08/10
16:54
息子はよくチンチンを掻く時があり、もしかしてガンジタがあるのかもしれません。それに効くようなサプリメントがあれば教えていただければ幸いです。

私の認識では、自閉症児のイースト菌(カンジダ)の問題は腸の中で起こるものであり、おちんちんとは関係がないと思います。自閉症児のためのバイオメディカルの検査も、たぶん腸内のイースト菌の値を見るだけだと思います。が、腸内のカンジダがおちんちんにどう影響するかは、実際私にはわかりません。掻くのはカンジダが原因かもしれないし、そうでないかもしれない。掻くのがひどくなれば、やはりお医者さんに診てもらってはっきりした原因を突きとめたほうがいいと思います。
 
腸内のカンジダの問題に関してだけ言えば、一番効果があるのはやはりプロバイオティックみたいです。前回のメールにも書いたと思いますが、なるべくいろいろな種類を定期的に変えて飲ませてあげると効果的です。他には、私が持っている資料にNystatin, Diflucan, MCT oil、Grapefruit seed extractなどが書いてあるので、探せるのであれば試してみても良いかも。ただ私はどれも知らないので、アドバイスはできません。NystatinとDiflucanは処方箋が必要な薬みたいな感じだけれど、どうなんだろう?
 
とにかく、めざすのはバナナのうんちが毎日きちんと出るようになること。うんちの状態を見れば、腸の状態がある程度わかると思うので、うんちの質と量、出る回数などはいつも気をつけてあげると良いと思います。

2011/08/10
16:52
DMGを息子に飲ませようかと考え中なのですが、飲む量と期間は決まっているのでしょうか。

DMGは発語に効果がある可能性があると知り、ウチのしょんしょんもバイオメディカルをはじめた当初から飲んでいました。しょんしょんの場合はDMGによって言葉が増えたわけではありませんが、DMGをはじめてから本人の周りに対する認識度が向上したので、私個人的には効果の高いサプリのひとつだと思っています。DMGは免疫力向上にも良いので、自閉症児だけでなく、誰にでもお勧めです。私も「疲れたかなぁ?」と思うときに飲んでいます。
 
DMGは錠剤や液体など違う形態のものがありますが、ウチの場合はDouglas Laboratoriesの錠剤を使っていました。Douglas製のは処方箋が必要ですが、どうもアメリカのDANドクター達が一番好んで使っているようです(処方箋が必要なので、残念ですが日本では手に入れられないと思います)。

飲む量ですが、うちの場合、一粒125mgのものを最初は一粒から(例えば朝だけ)。そして様子を見ながら1週間か2週間ごとに1粒づつ増やし(2粒になったら朝と晩、3粒なら朝、昼、晩など)、そして最終的には一日4粒(朝2粒、夜2粒)になりました。なぜ4粒までにしたかというと、私の友達の自閉症児(当時6歳)が診てもらっていたDANドクターが「最高4粒まで」と言ったのを聞いたからです。でも他のサプリにもいえる事ですが、何mg必要かは人それぞれ違うし、ドクターの意見もさまざまです。たとえば、DMGで有名なDr. Kendallのウェブサイトをみると、自閉症やADDを持つ人には375~1000mgを勧めています(http://www.dmgdoctor.com/dmg.php)。 つまり他のサプリ同様、お子さんの様子を見ながら量を決められるのが良いと思います。とりあえず私と同じように、一日4粒(500mg)ぐらいまでにしてみたら安心かもしれませんね。
 
DMGを止める時期も、お子さんの様子を見ながらでいいと思います。しょんしょんの場合は、たぶん9ヶ月ぐらいは毎日あげていましたが、その後はあげたりあげなかったりになり、今ではほとんどあげていません。近いうち様子をみて、また始めてみようかなと思っているところです。

2011/08/10
16:50
オキシトシンの影響と効果についてわかる範囲で教えていただいてよろしいでしょうか。

オキシトシンは女性が出産や授乳するときなどに出るホルモンで、(子供への)愛情を引き出す効果があることから「ラブホルモン」と言われていました。最近の研究では、このホルモンが女性特有のものではなく、人の社会性にも影響があることがわかってきたそうです。そこで自閉症を持つ人にオキシトシンを与えたところ、目の動きによって相手の感情を読む能力が向上したり(Guastella et al., 2009)、社会性が増し協調してゲームが出来るようになったり(Andari et al., 2010)という研究結果が発表されています(←この二つがたぶん一番最近の研究結果だと思います)。でも、オキシトシンと自閉症の関連性はまだまだ研究の初期段階みたいなので、どこまで安全性が保障されているかはわかりませんし、アメリカでも試している人はそんなに多くないと思います。私もオキシトシンのことは学会で「こういう研究結果が出ているよ」と聞いただけで、どのメーカーのものをどれぐらいあげると良いかなどの情報は持っていません。しょんしょんには試したことがありませんが、実際に使ってみて効果があると思うのなら、しばらく続けたほうが良いとおもいます。私は常々、「悪い結果を怖がって何もしないよりは、多少失敗があっても色々と試していったほうが良い」と思っています。

2011/08/10
16:48
プロバイオティクスが一ヶ月間様子見て変えないといけないのはどうしてでしょうか。

プロバイオティクス(日本では善玉菌?)にはたくさんの種類があります。一種類(もしくは数種類)を飲み続けるとそれが腸の中で増え、良い効果があると考えられていますが、一度腸内で増えてしまえば、それ以上与える必要がないそうです。つまり、必要量まで増えてしまえばそれ以上与えても意味がない、それ以上の効果は期待できないということです。もちろん続けて飲み続けても体が悪くなるわけではないですが、同じものばかりを補給するより、違う種類のプロバイオティクスを補給するほうが腸内環境をうまく整える可能性が高くなります。違うものに変えて、便や行動に悪い変化が出たと思われる場合は、前に使ったものに戻すなど、状況を見ていろんな種類を使い分けるというのが一番良い方法だと思います。
 
プロバイオティクスの研究は世界中でたくさん行われていますが、まだまだ全てがわかっているわけではありません。何をどれだけ飲めば効果があるかは、体調や生活習慣、食生活などによってみんな違います。だから、他のサプリ(ビタミン、ミネラルなど)と同様、色々試してみて、客観的に子供の行動や便の状態を見て種類や量を調整するしかありません。
 
ちなみにウチのしょんしょんは、バイオメディカルを始めたころ(1年半前)は毎日プロバイオティックを飲んでいましたが、最近は便の状態が悪くなったときしか飲んでいません。癇癪や自閉症的な行動がほとんど見られなくなってからは、毎日ちゃんと「バナナのうんち」が出ていれば、飲む必要はないと思っています。

2011/08/10
16:45
L-カルニチンも機会があれば時期をみて試してみたいと思っております。3歳の子供の量や期間などわかれば教えてくださいませ。

L-カルニチンが自閉症治療に良いという研究はつい最近発表になったばかりです。もし英語が読める、もしくは読める人が近くにいるなら以下のリンクから実際の研究結果を見てください。

http://www.medscimonit.com/fulltxt.php?ICID=881792
 

この研究では50mg/kg体重/一日の量を自閉症児に与えたそうです。つまり体重が13kgだったら、一日50mg X 13 = 650mgを与えたということです(期間は3ヶ月間)。


つづきはこちら

2011/08/10
16:42
キレーションができるという「DMSA」がサプマートでも売っていました。3歳の子供だったら1日当たりどのくらい飲ませたらいいのでしょうか。

ウチはキレーションを最初にしたという話をしましたが、実際は安易に行えるものではありません。というのは、現在バイオメディカル治療を行っている医師や研究者の間ではキレーションは一番最後の手段としてやるべきだと考えられているからです。ウチの場合は最終的にやって良かったと思っていますが、キレーションは体の中から全てのミネラル分(カルシウムやマグネシウムも含む)を流してしまうので、やり方を間違えると症状が悪化したり、他の病気を起こす可能性があるからです。まずはマルチビタミン・ミネラル、DHA、プロバイオティックなどを一定期間しっかり摂って、体に悪いものを入れない環境を作ることを最優先にしたほうが良いと思います。数ヵ月後、その環境が整ったと思った時点でまた同じ質問をしてもらえますか?そのときに私達のドクターと相談してから、しょんしょんの使ったDMSAの量と期間をお教えしますね。今お答えできなくて大変申し訳ないけれど、簡単に情報をあげてしまって万が一何か問題があれば大変なので、どうかご了承ください。うちの場合は信用できるドクターがすぐそばにいたから、そういう無茶なやり方が出来ただけなのです。

2011/08/10
16:39
Trienzaの消化酵素が一番いいという理由は何ででしょうか。実は他にDPP-IVを含んだ消化酵素を買ってしまっており、それよりTrienzaの何が違うのかと思ってしまったりしております。

TrienzaはDPP-IVだけでなく、Cellulase以外の消化酵素が全て含まれているということでたくさんの自閉症児が使っています。どの食材にアレルギー反応があるのか実際に見分けるのは非常に難しいですから、なるべくたくさんの消化酵素が入っているほうが無難ということです。Trienzaが一番いいとは決して言い切れませんが、Houston Labは自閉症学会の際必ず出店して(ブースを出して)います。学会側では出店する業者を相当厳選しているという話ですから、いつも出店しているHouston Labは関係者から信用を得ていると考えられます。また、私が今まで話したアメリカの自閉症児のママさん達はたぶんほぼ皆さんTraienzaを使っています。そういう理由で、うちではTrienzaだけを愛用してきました。でも最近は自閉症治療のためのサプリを売っている業者が山ほど増えてきましたから、その中にはHouston labと同等もしくはそれ以上の品質を持った業者が出てきているかもしれません。どの製造者でも構わないと思いますが、製造者によって品質はかなり違うようですから自分なりに成分や製造法を調べたり、違う商品を試してみて子供の様子を見てみたりする必要があります。それはDPP-IVだけでなく、他のどのサプリににもいえることです。

2011/08/10
16:37
Trienzaを注文したのですが、3歳の子供だったら1日当たりどのくらい飲ませたらいいのでしょうか。

製造元のHouston Lab(Houston Enzymes)によると、カプセルタイプのものは毎食2-4粒ということですが、必要な量は人によって違うはずですから、様子を見て与える量を変えると言うのがベストな方法です。

3歳児の使用量については去年10月のDAN学会で直接Dr. Houstonに聞いてみたのですが、「3歳であればカプセルを毎食1粒でいいと思う」と回答をもらいました。気をつけないといけないのは、チュアブルタイプを使う場合はカプセルの半分の量しか酵素が入っていないということです。つまりチュアブルを使う場合は、カプレルの倍の量を与えてください。

ウチのしょんしょんはチュアブルタイプなら好んで食べてくれるので、毎回2粒飲ませてます。でも家での食事(アメリカでの話です)は完全にGFCFにしているので飲ませる必要がありません。外食のときと、お友達の家でスナックなどをご馳走になるときだけ(もちろんGFCFかどうかを見極めた上で)食べさせます。

外食時はもちろんGFCFになるように気をつけていますが、他人が作ったものですから完璧にという訳にはいきません。GFCFが出来ているときはチュアブル2粒ですが、料理の内容を見て小麦か乳製品が入っている可能性があると思われるときは4粒食べさせています。

2011/08/10
16:34
ABA療法

ABA療法のことを知っていますか?アメリカでは以前から自閉症に使われている行動療法です。徹底的にABAをやることによって(毎日4~8時間、できるだけ早期に始めると良い)、自閉症の症状をかなりすることができると研究結果が出ています。現在アメリカでは、自閉症治療で一番効果があるのはバイオメディカル療法とABA療法を平行してやることだと言われています。
 
日本でも「つみきの会」などがABA療法を広める活動をされているようです。
 
以下のウェブサイトは、私が最近読んだ末吉景子さんの「えっくんと自閉症・ABA アメリカ早期療育の記録」という本から抜粋したものです。
 
NPO法人つみきの会
 
オーティズム・パートナーシップ
 
チルドレン・センター
 
キッズ・パワー
 
ADDS
 

つづきはこちら

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