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アメリカ発 「Autism is Treatable ~自閉症は治療可能~」の実践

これは日本で自閉症児を育てているママ達に、アメリカの自閉症治療法について情報を提供するためのブログです。メールで受けた質問への回答を載せています。
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2024/11/30
02:51
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2011/11/08
08:17
風邪が治らないので抗生剤を使ってしましました。腸内細菌を元に戻すにはどうしたらいいのでしょうか?

抗生物質が腸内細菌に影響し、自閉症児のその後の認知や行動に変化が現れる可能性は確かにありますが、抗生剤を飲まなければ治らない種類の風邪もあると思いますので、医者から処方された抗生剤を使う判断をしたことで、ご自分を責めたりはしないでくださいね。
 
子供を病院に連れて行くとき、医者には「なるべく薬を使いたくない」と毎回はっきり伝えると良いかもしれません。その前に、親の意思を尊重してくれる医者を見つけておくことが何より大切だと思います。信用できる医者が「薬を極力使いたくない」という親の意思を受け入れた上で、それでも薬を処方する場合は、正当な理由があると判断してやはり薬を飲むべきなんだと私は思います。
 
一部の方々にはすでにメールに書きましたが、私は日本の小児科医の中では「薬を使わない医者」として有名な真弓定夫さんの考え方が素晴らしいと思っています。彼の本は何冊か読みましたが、「病気知らずの自然流育児」という本がシンプルで分かりやすいかもしれません。美健ガイド社が発行している真弓定夫さん監修のマンガ本も子供の食育のために買い揃えました。真弓定夫さんの本の内容で驚くのは、私がアメリカで勉強しているバイオメディカル治療と重なる部分がたくさんあること。薬より食から摂る栄養のほうが大切であることや、不自然な暮らし方がどれほど現代の病気に関わっているか、化学物質や添加物など日常生活から知らず知らずのうちに体に入る"毒"の恐ろしさ、白砂糖や牛乳、小麦製品などが実は体に良くないものであることなど、まさに自閉症の原因とバイオメディカル治療の論点です。自閉症治療の資料がほとんどない日本でバイオメディカル治療をより早く理解するためには、まずは真弓定夫さんの本(とマンガ?)を読まれると良いかもしれません。
 
さて、話が横にずれましたが、ここからが本題。「腸内細菌を向上させるにはどうすれば良いか?」
 
やはりまずはプロバイオティクスの摂取です。DANドクター達は、なるべくたくさんの種類の菌が入ったサプリを一日20~100 Billion単位で摂ることを薦めています。腸内菌を安定させるには長期の摂取、つまり途中で止めないことが大切です。摂取の注意点としては、なるべる食事と一緒に。そして"朝食と夕食"など一日数回に分けて摂るほうが効果的です。
 
サプリより効果があると言われているのは発酵性の食品。Billionではなく、Trillion単位でプロバイオティクスが摂れるそうです。アメリカの学会ではケフィールやヨーグルト(CFの場合、ココナッツなど乳製品を使っていない種類のもの)、ザウアークラウト(塩漬けにして発酵させたキャベツ)が例に出されることが多いです。日本の納豆が紹介されたこともあります。たぶん発酵食品である漬物や味噌、キムチなども積極的に食べると良いと思われます。
 
よく言われることですが、日本人が長生きなのは日ごろからたくさんの発酵食品を食べるため、腸内が健康だからでしょう。しかし、それは私達の親や祖父母の時代だけで終わってしまうかもしれません。私達の現代の食事といえば、ファミレスやコンビニ弁当、ファーストフード、菓子パン、加工食品など、添加物や化学調味料漬けのものばかりです(日本は世界一の食品添加物大国であることをご存知ですか?)。無農薬の葉野菜・根野菜から食物繊維(プレバイオティクス)をたくさん摂ったり、納豆や漬物(プロバイオティクス)、小魚(オメガ3)などと一緒にご飯とみそ汁を食べる純和食メニューも少なくなってきました。何度も話しましたが、自閉症治療を考える際、必要栄養素の摂取は不可欠です。私はアメリカに長く住んでいるので特に分かりますが、日本の食文化は本当に素晴らしい。小麦の入った醤油を除けば、日本食は自閉症治療に最適です。どうか治療だと思って、お子さん達におじいちゃん・おばあちゃんが食べていたような昔ながらの日本の食事を作ってあげてください。
 
あ、また話が違う方向に・・・。すみません・・・(-_-;)
 
先日のARI学会で腸内環境がたくさん話題になったことはすでに書きましたが、今回はプロバイオティクスに加えて、プバイオティクスも大切であることを学びました。プレバイオティクスとは基本的に消化されない食物繊維のことで、自らが腸内の良い細菌やプロバイオティクスの栄養源となって増殖を助けます。野菜や果物、豆科食物、全穀粒などに含まれます。オリゴ糖もプレバイオティクスのひとつだそうです。上にすでに書きましたが、腸内環境を整えるには日ごろの食事で食物繊維をたくさん摂るように心がけてください。そして日本ではオリゴ糖が簡単に買えるようですから、ぜひ試されると良いと思います。
 
ちなみにプレバイオティクスはサプリでも出ています。ウチは学会の後KirkmanのPre-Bio Fiber  を買って試していますが、しょんしょんは長期間プロバイオティクス摂取した後は便に問題がないため、玄米を少し混ぜた白米や、根菜を使った料理を普通に食べていれば必要ないような気がしています。
 
最後に、明らかに消化に問題があるとき(軟便や便秘が続く、食べたものが消化されずに出てくるなど)や、抗生物質を使った後の対処法ですが、栄養士のDana Laakeさんは以下のようなことを推薦されていました。ご参考までに。
 
●プロバイオティクスのサプリの摂取を75~100 Billionに上げる。
●ビオチンを一日20mg摂る
●DPP IV入りの消化酵素を摂る
●イースト増殖が見られるときは、S. boulardiiを1~6 Billion。
 
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