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2011/09/02 06:31 |
リーキーガットシンドローム(LGS)の可能性がある場合にはまた違った治療方法などがあるのでしょうか? |
リーキーガットシンドローム(Leaky Gut Syndrome)とは、腸が荒れていたり未発達のときに、食べ物と一緒に入ってきた有害物が腸の膜を通過して体内に吸収される症状のことです。(Leakyは"漏れる"、Gutは"腸もしくは消化管"、Syndromeは"症候群"の意味。)グルテンフリー・カゼインフリーダイエット(GFCF Diet)の必要性の説明のときに、「グルテンやカゼインなどの大きなたんぱく質が荒れた腸を通過して血液中に入り、それが脳に到達して一種のモルヒネのような役目をし、自閉症の症状を引き起こすといわれている」と話しましたが、リーキーガットとはまさしくその症状を説明する言葉です。一般的な西洋医学の医師たちの間ではあまり知られていない、もしくは批判されている考え方のようですが、DANドクターなど代替医療に関わる人達には広く指示されています。実際、自閉症学会へ行くと"リーキーガット"という言葉はとても頻繁に聞きます。
約80%の免疫機能は腸の中に存在していると言われています。そして約90%の慢性的な病気の症状は腸の健康の衰えによるものとも言われています。自閉症に関して言えば、自閉症児の約90%が腸に問題を抱えているとの研究結果があります(Liz Lipski, Ph.D, CCN, DAN学会プレゼンテーションより)。この数字が本当かどうかはわかりませんが、私は様々な自閉症学会で、健常な子供と比べて自閉症の子供の腸内がどれだけ炎症を起こして荒れているか、具体的な話をたくさん聞きましたし実際の写真も見ました。個人的にはDANドクターや研究者達の説明には十分信憑性があり、リーキーガットは存在すると信じています。しょんしょんもバイオメディカル治療を始めてうんちの状態が良くなるにつれ自閉的な症状が治まってきたと感じています。
健康な腸の中にはイーストと良いバクテリアがバランスよくいるそうです。しかし自閉症児の中にはこのバランスが崩れている子供が非常に多いとのこと。原因は様々ですが、抗生物質の多用が原因になっていることが多いようです。抗生物質は悪いバクテリアを殺しますが、同時に良いバクテリアも殺してしまいます。イーストは殺しません。結果、悪いバクテリアが腸内を支配し、イースト(多くはカンジダ)が死んだバクテリアの場所を埋めるように多量に発生してしまうようになるそうです。免疫機能がきちんと働いていれば悪いバクテリアやイーストの多量発生を防ぐことが出来ますが、残念ながら自閉症児は様々な理由から免疫機能が弱っている場合が多いそうです。
このブログを読んでくださっているママさんの中には、検査によってイーストの増殖の問題が見つかった方がいらっしゃいます。イースト対策のためにまず気をつけないといけないことは、糖分を摂らない事のようです。イーストは糖分が大好きで、糖分をもとに増えていきます。糖分とは、砂糖や砂糖を使ったジュースやキャンディだけでなく、分解されると糖になる米、コーン、フルーツなども含まれます。日本人ですからお米を食べないわけにはいかないでしょうけれど、一定期間だけなるべくこれらの糖分を食べないようにし、お子さんの行動や症状を観察するのも良い方法かもしれません。
イースト対策に有効なサプリですが、私が持っている資料によると、以下のようなものがあります。
●プロバイオティック ●コロストロム ●グレープフルーツシードエキス ●オリーブリーフエキス ●にんにくエキス ●砂糖を分解する消化酵素(CarbDigest, No-Fenolなど)
リーキーガットの治療法としては、私が今まで説明したバイオメディカルの基礎と同じです。栄養面と安全を考えた食事とマルチビタミン・ミネラルをきちんととった上で、まずはプロバイオティックで善玉菌を増やす。オメガ3は腸の炎症を抑える役目もあるので必ず飲む。食べる前にTrienzaなどの消化酵素を飲み、タンパク質の分解と消化を助ける。この基礎をしっかり固めた上で、免疫力向上や抗酸化作用の強いサプリを飲むと良いと思います。個人的な意見ですが、Kirkman Labのカゼインフリーのコロストロム(液体)は腸に問題を抱える自閉症児のために加えるのに良いサプリだと思います。免疫力を向上します。しょんしょんも長く使っていました。甘い液体なので、他のサプリと混ぜるときに味を良くするのにも重宝しました。
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