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2011/12/31 20:02 |
Trienzaはカゼイン・グルテン完全除去の食事を取る場合は食べさせる必要はないんですよね?それとも食べてるほうが安心なんでしょうか? |
年末はあまりに忙しく、ブログの更新がなかなかできずにいましたが、2011年が終わる前に、せめてもうひとつ質問に答えておこうと思います。書きたいことはいつも頭の中にいっぱいあるし、ブログをもっと分かりやすい形に再構成したいと思っているのに、それをやる時間がないっ!来年はもっと自分の時間が持てるようにがんばってみますので、どうぞヨロシクお付き合いくださいm(__)m
さて上記の質問についてですが、ご存じない方のために説明しておくと、TrienzaとはHouston Enzyme社が製造販売している消化酵素のサプリです。自閉症の原因だと考えられているもののひとつに、「グルテンやカゼイン、フェノールなど、食品に含まれるある種の物質が免疫システムによって有害なものだと認識されると、腸に炎症が起こって消化・吸収に異常が起こり、それが体調だけでなく、行動や認知にも影響を及ぼす」というのがあります。TrienzaにはCellulase以外の全ての消化酵素が含まれており、有害になり得るほとんどの物質(タンパク質、炭水化物、デンプン、脂肪など)の分解と、消化・吸収を助けます。結果、腸内の健康と免疫機能が改善され、アレルギーの発生も抑えられて、自閉症の症状が緩和されると考えられています。
自閉症のバイオメディカル治療の中で有効性が高いとされている有害物質の除去食(GFCFダイエットなど)。それを徹底してやるなら、私はTrienzaを毎食摂ることをお薦めします。しかしひとつ問題が・・・。Trienzaは他のサプリに比べて値段が高いということ。毎食摂るとなると、家計に負担がかかります。しょんしょんはGFCFを始めてしばらくは毎食欠かさず摂っていましたが、私がGFCF食を用意するのに慣れ、知識も豊富になってからは、完璧にGFCF食になっている確信があるときはTrienzaをあげないようになりました。少しでも節約したくて・・・(^_^;)
でも今年10月のARI学会で聞いた話によると、どんなに気をつけていてもCross-Contamination(日本語で相互汚染?)の心配がいつもあるので、100%完璧なGFCFというのは不可能に近いとのこと。例えば小麦粉はグルテンが入っていて使えないから、代わりに米粉を使うとします。でもその米粉を作る際に使う機械というのは、小麦粉を作る際にも使われているというのです。つまり米粉の中にはどうしても微量の小麦が混じってしまう。それは片栗粉やタピオカ粉などでも同じ。Cross-Contaminationが一切起こらないように細心の注意をはらっているような製造会社は、今はまだ少ないみたいです(アメリカの話ですが)。そんな話を聞いてしまうと、やはり消化酵素は毎食あげないといけない気がしてきますよね・・・。
ここで、今年のARI学会の際、Houston EnzymeのDr. Houstonから直接聞いた話を書いておこうと思います。Dr. Houstonとは去年(2010年)のDAN学会のときもブース前で立ち話をしたので、私のことを少し覚えていてくださったらしく、今年は去年よりも気楽にたくさんお話することが出来ました。私が日本人で、毎日息子のためにGFCFの日本食を作っている話をしましたら、Dr. Houstonは「わが社の消化酵素の原材料は実は日本から取り寄せている(取引先の会社名を教えてもらいましたが、企業秘密だといけないのでここに書くのは控えます)。日本には発酵食品が多く、酵素や酵母の研究は最先端をいっている。商談で日本へ行ったときに食べたラーメンがあまりにも美味しかったので忘れられない。でも日本は醤油と麵をたくさん使うから、グルテンフリー食は難しいねぇ~」とおっしゃっていました。私が「日本でGFCFをするのに困っている人がたくさんいるけれど、TrienzaはGFCFの代わりになりますか?」と突っ込んで聞きましたら、「ボクは代わりになると思っている。それぐらい消化酵素の効果は大きい」とおっしゃっていました。もちろん社長が自社の製品を悪く言うはずがありませんから、宣伝文句だと思っていたほうが良いかもしれません。でも私が話した限りでは、彼は飾ったところがなく、とても誠実な印象なので、彼が言うことを信じたくなりました。また、「いかにコストを安く消化酵素の効果を得られるか?」聞きましたら、「もしグルテン、カゼイン、大豆などのタンパク質だけを気にするなら、Trienzaでなく、AFP-Peptizyde(DDP-IV)で十分。AFP-PeptizydeのほうがTrienzaより格段に安い。でも、どの物質に大して問題があるかわからない場合は、やはりTrienzaが安心」との返答でした。そこで私はいつものTrienzaに加えて、AFP-Peptizyde(タンパク質分解用)とNo-Fenol(フェノール分解用)を彼から買い、学会後はしょんしょんのそのときの食べ物によって使い分けるようになりました。
Dr. Houstonから聞いた話が、みなさんの除去食の参考になれば幸いです。
良いお年をお迎えください☆
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