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2011/09/09 06:13 |
完璧にGFが出来ていないと意味がないのでしょうか? |
質問の全文: 完璧にGF には出来なくても今の段階で出来る範囲で除去していけば消化の負担も減らせるのではないかと思っているのですが、少しでも採っていれば意味がないのでしょうか?「ゼロにしなければ意味がない」と読んだ事もあるのですが、消化出来ずに作り出されたペプチドを少しでも減らす事に意味がないとは考えにくいのですが。
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これは私にとってもすごく気になるところですから、何度かネットで調べたり、先輩ママさんに聞いたりしました。しかし未だに納得できる答えは見つかっていません。アメリカにはセリアック症候群の人が100人に1人ぐらいの割合でいるらしく、グルテンフリーの食品は比較的手に入りやすいです。でも日本では小麦にアレルギーを持つ子供(や大人)が一定数いると思われるのにも関わらず、グルテンフリーの商品を見つけるのは至難の業ですよね。一見小麦粉を使っていなさそうな食品も、成分表をよく見てみると実は使ってあることが多いです。ですから日本に住むみなさんには特に気になることだと思います。
話が少し逸れますが、醤油に小麦粉が入っているという事実は、私達のように日本食でGFをやろうと思っている親にとっては非常に辛いですよね。醤油に入っているということは、醤油を使った調味料(納豆のたれ、焼肉のたれ、麻婆豆腐のレトルトの調味料など)もすべて避けなくてはなりません。また、醤油は食品にとろみをつけるためにも使われていますから、カレールーや様々なソース類にも入っているようです。我が家では醤油は全て小麦粉の入っていないものに変え、たれや調味料はなるべく手作りするようにしています(←ゾっとするほど面倒です)。カレーやシチューのルーはアレルギー生活改善総合研究所などから取り寄せたものを使っています。
話を元に戻しますが、アメリカでのバイオメディカル治療の常識では「グルテンもカゼインも100%除去が必要」となっているようです。過去に行われたGFCFの研究では、完全にGFCFをしたグループと、いつもと同じ食事を食べていたグループに分けて自閉症的な症状などを比べたわけですが、症状を調べる前にGFCFのグループが完全にGFCFが出来ていたかどうかを尿や血液を取って検査をしたそうです。そして、ほんの少しでも体内にグルテンやカゼインが入っていた子供達は研究から外したそうです。その話の中で、「親は完全にGFCFが出来ていると思っていても、そうでない場合が多いから、細心の注意をはらって裏のラベル(成分表)を見るように」とプレゼンテーターが言っていたのを覚えています。また自閉症児の親のサポートグループのミーティングでGFCFを始める前に夫や同居する家族への説得が重要であることが話されたときに、「家族の一人が"これぐらいなら大丈夫だろう"とほんのひとかじりのクッキーをこっそり食べさせただけで、それまでの苦労が台無しになる。100% or Nothingだ」と言っていました。
もうひとつ私がはっきり覚えているのは(残念ながら何処で聞いたか覚えていないのですが)、「カゼインは完全に断ってから3日で体内からすっかりなくなるが、グルテンは半年~9ヶ月かかる」ということ。つまり「グルテンはカゼインよりももっと気をつける必要がある。絶対に体内に入らないように気をつけないといけない」そうです。私も今までそれに従ってグルテンには相当気を使ってきました。
とはいえ、これだけ色々な食品(加工品)が出回っている世の中に住んでいるわけですから、どれだけ気をつけていても多少のグルテンは体内に入ってくると思うのです。100%除去しないと本当にGFの意味がないのか?私は個人的にそうではないと思います。私もこの質問をされたママさんと同じように、グルテンを減らすことには一定の価値があり、グリアジノモルフィン(脳内でモルヒネのような作用をする物質)を減らすことができるのではと思っています。そういう考えがあるからこそ、先日の記事に書いたように、多少のグルテンを含んでいる可能性があるお茶も飲ませていますし、Trienzaを食べさせた上で外食もしています。それから、学会などではダメだと言われていますが、小麦粉から作られている粘土(Play-Douなど)でも遊ぶことも禁止していません。家ではなるべく遊ばせないようにしていますが、幼稚園においてあるものまでは気にしないようにしています。
この質問に関しては、これから行く学会でも注意して聞いておきますね。何か分かれば、すぐみなさんにも報告します。
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